
品ぞろえは世界一! 「Fun Factory」ドイツHPより
私のなかでドイツ=性の先進国というイメージが強いです。〈Gスポット〉を発見したのは、ドイツの医師、エルンスト・グレフェンベルクで、Gというのは彼の頭文字……という逸話も、そのイメージ形成に影響していますが、それよりもラブグッズ・ブランド「ファンファクトリー」の存在が大きいですね。
カラフルでスタイリッシュなデザインのバイブから、超ハイテク機能を搭載し、なんとピストンして膣の奥をずんずん突くバイブ、ビアンカップル用の双頭バイブ、女性の健康をサポートする膣トレグッズまで……とにかくラインナップが豊富! 世界広しといえど、ここまで幅広い品ぞろえのブランドを私はほかに知りません
私と同ブランドとの出会いは、2009年ごろ。もこもことした雲のような愛らしい形状で、手で触れると肌が吸いつくようなマットな質感。ぷにぷにとした弾力もよさげで、使用する前から「絶対に気持ちいいはず」と思わせてくれる要素が満載でした。
そのとき以来のファンですが、このたび、同ブランドのスタッフから直接、話を聞けるという幸運な機会をいただきました。7月某日、都会の秘宝館こと「バイブバー・ワイルドワン」にやってきたのは、ファンファクトリー本社の広報・セールスマネージャー、トーマス・ボーダイス氏。若い! イケメン! 訊きたいこといっぱいありますよ~。
トーマス「私たちの創業は、1996年。当時、国内にあったバイブレーターというのは、ペニスをかたどったもので、色も黒が主流。それは女性ユーザーが心から欲しいと思えるもの、愉しんで使えるものではないと考え、ペニス型を離れて、見ただけでハッピーな気分になるブライトカラーのバイブを開発したのです」
黒々としたペニス型バイブ……。日本ではいまだそういうバイブが数多く販売されています。「こんなもの挿れられて、気持ちよがってんのか!」的なプレイのために作られたもので、すなわち男性が興奮させるのがその用途。これは日本特有の現象だと思いきや、ドイツも同じだったのですね。
トーマス「ドイツの本社、支社においては女性スタッフのほうが多く、そのライフスタイルや性に対する考えが商品化に色濃く反映されています。デザイン以上に私たちが重視しているのは、安全性。そして技術面です。たとえば、私たちのバイブには〈ロックボタン〉が搭載されています。収納しているとき、持ち歩くときに突然スイッチが入ると誰だってびっくりしますよね。それを防ぎます。また、バッテリーの残量がわかる機能も、ファンファクトリーならでは。ハイエンドモデルだけでなくカジュアルでお手頃価格のモデルにも、できるだけ同じ機能を搭載することにしています」
安全性と使い勝手のよさは当たり前、という気概が伝わってきます。当然、品質管理は徹底していて、すべて自国内の工場で生産しているとのこと。そんな信頼度の高い商品が多数そろうなかでも、トーマスのイチオシ・バイブはこちら。

ラブピースクラブより
「ストロングトイズ・アインス」は、なんとピストンするバイブ! 私も使ったことがありますが、ほんとうに奥を突かれる感じなんです。しかも、振動といい、そのピストンといい、ずっしりと重たい。なるほど、骨太なゲルマン民族らしい力強さです。
トーマス「開発に3年をかけた、私たちの自信作です。女性にまるでセックスしているようなリアルな快感を味わっていただきたくて製作しました」
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