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優先席付近での電源オフルールがなくなるかも? 周知までは大人の対応を

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すでに対応を変えている鉄道会社も

 今回の方針案を受けて、鉄道各社も対応の変更を検討しているようですが、実はそれ以前から、車内での携帯電話の利用方法に関するマナーを変更している鉄道会社がありました。

 2014年6月に「関西の私鉄や公営地下鉄が加盟する関西鉄道協会の鉄道事業者24社とJR西日本」が、「優先席付近の乗客に呼びかけてきた「電源オフ」の携帯電話マナーを変更し、7月から「混雑時には」と限定する形に見直す」ことを決めたという記事が「産経WEST」に掲載されています(関西の鉄道、優先席付近の「ケータイ電源オフ」を見直します…ペースメーカー改良などで電波の影響受けにくく、電源オフ車両も廃止へ)。

 この記事の末尾で紹介されているように、どれだけ「本当は安全だ」といわれても、これまで「影響がある」と言われてきた人は、どうしても不安になってしまうものだと思います。「使用されている電波が変わったんだよ」「これこれこういう調査をしたら、大丈夫だとわかったんだよ」と説明されても、上手く噛み砕けない方も少なくないでしょう。実際に鉄道各社のルールが変わったとき、十分に周知されるまでは軋轢を生むのではないかと危惧していますが、喧嘩腰にならずに、丁寧に説明できる自信のある方は説明を、車内が混雑していなければ移動するなどが大人の対応なのかもしれません。

 また「これで車内の通話も問題ないだろう」という意見も出ているようですが、車内での通話は「電波が与える影響」ではなく「会話がうるさいか否か」が論点かと思いますので、別個に議論する必要があると思います。

 ついでに申し添えておきたいのは、優先席は、高齢者だけでなく、妊婦や怪我人、障害者・難病者なども優先的に座れるように配慮することが望ましいとされている席です。傍からみると妊婦であることや怪我をしていることが判断にしにくい場合もあるので、「若いくせになぜ優先席に座っているんだ」と考えるのではなく、「なぜ優先席に座っているのか」その理由を考えるのが望ましいだろうと思います。

 見ず知らずの人が乗り合わせる電車やバスなどの公共機関ですから、それぞれがマナーとルールを守って利用できるといいですね。
(水谷ヨウ)

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