連載

Tシャツに染み付いた男の体臭が教えてくれる、ふたりの相性

【この記事のキーワード】
Photo by Marc Majcher from Flickr

Photo by Marc Majcher from Flickr

 すっごいイケメン、なのに近寄ってみたらクサかった……。そんながっかり体験、したことがある女子も少なくないのでは? 「でも、顔はこのうえなく好みだから」と、クサさをガマンして付き合うなんて、絶対にやっちゃいけません! なぜなら、体臭がクサいと感じる相手とは、遺伝子レベルの相性がものすごーく悪いからです。

 スイスのベルン大学の動物学者、クラウス・ヴェーデキント博士が、次のような実験を行いました。44人の男性に2日間着用し続けてもらったTシャツのニオイを、49人の女性に嗅いでもらったのです。博士は、男性たちの汗を吸ったTシャツをそれぞれ穴をあけた箱に入れ、女性たちに「ニオイの強さ」「快感度」「セクシーさ」 というカテゴリーにもとづいて点数をつけてもらいました。

 その結果、ほとんどの女性が高得点をつけたのは、自分の「遺伝子の型」と最もかけ離れた遺伝子型をもつ男性のTシャツだったのです! 逆に、好みでないとされたのは、自分の遺伝子型に近い遺伝子型をもつ男性のニオイが染み付いたTシャツでした。

 体臭の元となっているのは、HLA(ヒト白血球型)抗原という、白血球のなかの免疫機能を調整する遺伝子です。HLAの型が異なる男女が結ばれたほうが、免疫力が高い子どもが生まれる可能性が高いため、私たちの身体は自分とはできるだけ違ったHLAを持つ異性のフェロモン(ホルモンの一種とされている)に惹かれるようになっています。つまり、体臭を好ましく感じる異性とは、遺伝子学的には結ばれてOKだというわけです。

 博士の実験では、月経周期のまんなか(排卵期)の女性だけが、被験者として選ばれています。この時期は、女性の嗅覚が通常の100倍ほど鋭くなると言われているためです。というわけで、今つきあっている男性との間に子どもを作りたい! と考えているあなたは、まずは排卵期に彼の体臭をじっくり嗅いでみましょう。そのニオイに納得がいかないようなら、子作りは考えなおしたほうがいいかも!?

(文=きづき桃)

【女子ホルモン部バックナンバー】
第1回/峰不二子になりたくば「肌を出せ」! 浮気な女はホルモンが作る
第2回/乳首を吸われれば吸われるほど、男に尽くしたくなってしまう!? 嗚呼女性ホルモンの意地悪!
第3回/浮気な彼はこうしてやる! ○○○攻めで彼のソワソワ心を封じ込め
第4回/シャワーを浴びても落ちない…女だけが嗅ぎ分けられる「浮気の証拠」
第5回/パイパン・ブームに物申す! 陰部剛毛女子は敏感ボディ
第6回/淋しくなると、彼のココやアソコに顔を埋めてクンクンする女たち