●トンデモポイントその2 鳩山夫婦も実践の、あの珍習慣が!
神様&神社をひたすら連呼する、神様ごはんの世界。読み進めると誰もが思うであろう「この著者、神社本庁の回し者じゃないの~?」という疑問へ、「そんなことありません」と本郷さん。なぜなら〈こうやるともっといいですね〉と、こんな習慣を勧めてくるのです。
朝起きたら、太陽の光を食べてみる。ーー【ごはんに運を呼び込むために6】より
本郷「お前は鳩山由紀夫か!※ 間違っても神社本庁の回し者ではありません! 安心しました。というか、こんなのに……ねえ。神社に見立てようと言われても困っちゃいますね」
※注:不思議キャラで有名な鳩山夫人が、「夫婦で太陽をパクパクパクっと食べている」と発言した有名な珍エピソードがある。ちなみに夫人は、UFOにさらわれたこともあるそうです。
●トンデモポイントその3 家族も冷や汗の包丁研ぎ儀式
数ある同書のトンデモポイントのなかでも、本郷さんのイチオシは〈包丁研ぎの儀式〉。
心を磨くように、包丁を研いでみる。ーー【ごはんに運を呼び込むために19】より
〈おいしい料理を作る人は、包丁をきれいに手入れしている〉は、まったくそのとおりであると思いますし、正しい研ぎ方を改めて確認できるという点も、嬉しいものです。ちこ氏の包丁研ぎ指導は14stepで解説され、〈余計なものを片付け、登石と包丁を用意する〉から始まります。ふむふむ、そうですよね。うなずきながら、そんなスタンダードな研ぎ方プロセスを追っていくと、step11あたりから雲行きが怪しく!?
11 天から神様が降りてきて、包丁に宿ってくださることを想像して一礼
12 包丁を手のひらのうえで、刃を自分のほうに向くように横に寝かせて、胸より高く上げて一礼
13 包丁を横に寝かせたまま、刃を外向きにひっくり返し、一礼
14 「以上をもちまして、包丁を研ぐ儀式を終わります。ありがとうございます」と言い一礼
本郷「夜中にこの儀式をやっているところを息子さんなんかが見たら、絶ッ対に受験勉強に身がはいりますよね。怖いですもんね。これ、繰り返しますがお料理本のコーナーに置いてあります」
トンデモの神様が降りてくる!?
●【おまけ】トンデモじゃない良習慣! 神様がいるつもりで本を読んでみる
最高の開運法は勉強。だから読書の時間を確保するため、〈儀式化〉することをすすめるちこ氏(ごはんに運を呼び込むために23より)。
本郷「ちこ先生は、椅子に腰かけてゆったりした気持ちで真摯に本と向き合いましょうねと、本の読み方を伝授してくださっています。腰をかけたら、本を両手にはさんで眉間にあて、目をとじ、こうつぶやくそうです。
〈○○の神様、いまから私は○○のヒントをいただくためにこの本を読ませていただきます。みなさんがよろこんでくれるような、ヒントをお与えください〉
私がお祈りする場合はこうですね。〈トンデモの神様、今からわたくしはトンデモのヒントをいただくために、この本を読ませていただきます。トンデモのヒントをお与えください〉」
トンデモファンに埋め尽くされた会場からは、笑いと拍手!
本郷「みごとにヒントをいただきました。トンデモの神様ありがとうございます。ちこ先生ありがとうございます。いいこと言っていますよね。皆さまもこれから『ムー』とかを読むときは、眉間に本を当てちゃんと神様にお祈りをしてから読むと、普段の読書がより一層楽しくなると思いますよ」
八百万の神々がおわす国といえども、神様大忙し(笑)! というか、お米一粒には七人の神様が宿っているのだから、いのちに感謝しておいしく食べるだけじゃダメなんですかね!?
こんなふうに妙な儀式を次々と提案される『神様ごはん』でありましたが、ちこ氏のブログによると今年4月の時点で、4刷重版5万部(!)が売れているそうです。どのような層にニーズがあるのか、また、謎ルールのもとになっている〈古神道〉とは!? それらの疑問についての本郷さん的考察を、後編にてお届けします!
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)
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