――嫁姑問題ですか?
M「同居ではなかったので、義両親と顔を合わせるのは半年に1、2回くらいだったんですけど、義両親、特に義母が元旦那の弟夫婦の子供を溺愛してたんです。おもちゃでもなんでも欲しいものを買い与えて、習い事なんかも全部義母が決めて、その費用も義母持ちで。元旦那弟も、その奥さんも何も言えなくて、もはや義母の子供? っていう状態でした。だから私も子供を産んだら、義母に取られちゃうのかな、産むだけのマシーンみたいになっちゃうのかなって。それでますますセックスが怖くなったのかもしれません」
――元旦那さんにその不安を伝えたことはありますか?
M「あるんですけど、『お金出してくれるんなら別によくない?』って言われました。元旦那も元旦那弟もマザコンっぽいところがあったと思います。母親の言うことは一切間違っていないと思っているような……。私は『私たちの子供だし、もし生まれたら私たちで教育方針を決めたい。それが無理なら、子供を作らないで一生2人で過ごす選択もあるよね』と話したんですが、元旦那は煮え切らなくて。ただ、子供なしの人生もあるよと言いつつ、本音では私も子供が欲しかった。けどいつまでもグダグダしてる元旦那を見て、私が欲しいのはこの人の子供じゃないって気づいたんです。私はその時点で33歳だったし、このままでいても絶対後悔するって」
――そこで離婚の意思を元旦那さんに伝えたんですね。
M「はい。『もうちょっと話し合おう』とかいろいろ言われたんですけど、30歳の時にそろそろ子供が欲しいって話した時から何度も話してたのに結論が出なかったワケだし、とにかく私の離婚したい意思が固いことを伝えたら応じてくれました。その後も、義母に泣きわめかれたりして大変だったんですけど、離婚できてかなりスッキリしています。私の両親には申し訳ない気持ちもありましたけど、『あなたが決めたことなら応援する』って言ってくれたので、離婚したばっかりですけど早く孫の顔を見せたいです(笑)」
――離婚を経て、いまは結婚に前向きなんですね。
M「できれば35歳までには結婚して子供を産みたいです。あと2年くらいしかないので、あんまり時間がないんですけど。正直言うと、今度は義両親がいない人と結婚したいなって思ってます」
セックスレスや義両親との関係など、さまざまな問題が積み重なり離婚したMさん。子供を持つか持たないかだけでなく、どんな環境で子供を育てるかという考え方を夫婦ですり合わせられるかどうかは、結婚生活を送る上での重要なカギとなりそうです。彼女が今回の決断によって、より幸せな人生を歩めることを願います。
(リオネル・メシ子)
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