インタビュー

男子からの「好き」を集めて自己肯定の材料にしていた。元サークルクラッシャー・鶉まどかの考えていたこと

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――それで東方の方に行ったんですか?

 そうなんです。ちょうどその頃、mixiが衰退してきていて、前みたいにオフ会がポンポン開かれることが無くなっていて。mixiってほんと趣味の合う人たちで出会うという点ではすごいいいコミニケーションツールだったんですけど。Twitterにもツイプラとかがあるんですけど、なかなか全盛期のmixiのようには機能しなくて。で、私も大学に真面目に行き始めたのと、就活を控えていた時期ということもあって、「同人だったらゆるっと仲間が作れるな」と思い立ち、そっちに流れました。

――大学に真面目に通いながら就職活動もして同人活動も頑張る、って、精力的ですよね。就活では病まなかったですか?

 就活はそんなに病まなかったですね。わりとトントンと決まったんですよ。というのも、いざ就活をしてみたら、「私これ、得意かも。出来る!」って思ったんですね。

――就活得意とか聞いたことないですよ(笑)。どういうことですか?

鶉まどか

大学入学からメッキメキと社交力&自己肯定PR力をつけてレベルUPした鶉さん

 就活って、自分の人生の一部を切り取って自分の良さをPRするものじゃないですか。その点で、サークラ活動と通じるものがあったんですよ。サークラって自分の良さを相手に合わせてうまいことPRしまくるようなものなので、私は知らず知らずのうちに自己PR手腕がすごく鍛え上げられていたという(笑)。就活で病むって自分を取り繕うっていうところに病む人が非常に多いんですよね。

――私もそれでした、PRできるところなんか無いよーって。

 大した経歴もないのに、立派な経歴があるように見せなきゃいけないとか。大学生活で得た成果なんてなくても、「何をどう頑張ってこんな成果が~」とPRしなきゃいけないし、「御社の魅力」も語らなきゃだし。でも、私は初対面の人たちのいいところを見つけて話すっていうことを2年間続けてたおかげで、志望動機もスラスラ書けましたね。

――すごい特訓をしましたね。

 そうなんですよ。サークラが、就活に活かせたっていう。いい悪いはともかく。うん、サークラ活動では、どんな人でもいいところを見つけて褒めてあげる・どんな相手でも、相手の好きな女の子のタイプっていうのを察知して理想通りに動くのが基本だったので。これを応用して「面接企業の欲しい人材になる」就活をしました。もとの自己肯定感がすごい低かったぶん、自分が全然大した人間じゃないことなんてわかりきっていて、「ありのままの私で勝負して認めてもらわなきゃ」って幻想が無かったので、「ありのままの自分を取り繕って話すのが辛い」という気持ちにもならなかったのが、就活においては良かったかもしれないですね。

――今、そうして希望していた会社に入社して広報の仕事をしていて、それは満足してますか?

 楽しんでますね。やりたい仕事にやっぱり就けたっていうのはすごい良くて。広報をずっとやりたかったので。PRが好きなので(笑)。

――天職かもしれませんね。

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