人は誰でも年齢を重ねるとともに容姿も変わり、老化していくもの。ごくごく自然な現象なのだが、気の毒なことに芸能人においてはこれを「劣化」と揶揄されることも多い。人間は工業製品ではないので、「劣化」というワードは正しくないのだが、芸能人は容姿も含めて商品化されていると思われている性質上、毎日のように「誰それが劣化した」とネット上で盛り上がる。
一方で、年齢による老化がはっきり表れる人とそうでない人がいるのも事実で、後者の芸能人は「○○歳には見えない!」と絶賛され、あるいは「劣化知らず」と形容される。一体なぜ彼らが年相応に老けていかないのか……対面してインタビューを試みたところで正直な回答は得られないだろう。彼らの共通項を探るべく、今回は、メディア登場のたびに感嘆の声が上がる年齢不詳のアラフォー・アラフィフ女性芸能人たちをピックアップしてみた。
aiko(39)
とにかく童顔で98年のメジャーデビュー(当時22歳)から顔がまったく変わらず、シミもシワも増えない。女性ファッション誌がほぼ5歳刻みで対象読者年齢を変えていくつも刊行されているように、「年齢に合わせてファッションを変える」ことは常識化しているだが、彼女に至ってはTシャツ+デニム+スニーカーといったカジュアルスタイルを20代から現在まで続け、違和感もなし。髪型はショートボブの明るい茶髪というイメージが強いが、胸までのロングだった時期もありお団子アレンジも似合う。彼女が老けて見えないのは、小柄な体格・白く陰のない肌・豊かな毛量と髪のツヤ、この3点が絶妙なバランスで整っているからだろう。
the brilliant green 川瀬智子
テレビで見かける機会は少なくなったものの、Instagramでは金髪ロングヘアのガーリースタイルをいまなお変わらず披露。かつての姿に比べるとややふっくらした感はあるものの、儚げな魅力と独特の世界観は健在。aiko同様に華奢な体格・やはりシミもシワも増えない白肌・長く変わらない独自のファッションスタイルが、彼女の20代からそのままワープしたような世界観を保っている。世間の持つ「40歳女性」のイメージからは大きくかけ離れた女性だろう。
原田知世(47)
ネット上から「劣化しなさは異常」との声も上がるほどの伝説の人。「若い頃よりいまの方が美人」との反応さえある。一時、激ヤセによるシワシワ化が指摘されたこともあったが、すぐに払拭されている。彼女のすごいところは、結婚・離婚歴もあるのに、いつまでも少女のような透明感が失われないことだ。バレエダンサーの開発したエクササイズ「ジャイロキネシス」を行い、和食中心で低カロリーの食生活を心がけているというが、ここまで老けないのはもちろん持ち前の体質も大きいだろう。彼女があと数年で50代だということを、どれだけの人が信じられるだろうか?