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口パク禁止じゃなかったの? FNSうたの夏まつりに千秋かみつく

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きゃりーぱみゅぱみゅ

それよりももクロが…。(『なんだこれくしょん』ワーナーミュージック・ジャパン)

 7月31日、およそ4時間にわたって生放送された音楽の祭典『FNSうたの夏まつり2013』(フジテレビ系)。今年は「口パク禁止」を徹底しており、年間CD売上ランキングの上位を占めるAKB48およびその姉妹グループも嵐も出演しない、ということで話題になっていた。

 今年3月に、フジテレビの“きくちP”こと、きくち伸プロデューサーが自らのブログ「きくちPの音組収録日記」で、自分が担当する同局『MUSIC FAIR』でも今後、『僕らの音楽』『堂本兄弟』同様「口パク」を受け入れない……と表明したことは記憶に新しい。きくちPは今回の『FNSうたの夏まつり』でも総合プロデューサーを務めており、同番組でもできる限り口パクを排除する方向で出演アーティストが選ばれたようだ。

 この番組では、歌手がニューリリースの持ち歌を販促のために披露することは滅多になく、持ち歌をやるにしても過去のヒット曲をチョイスし、別のアーティストとコラボレーションして歌い上げる。しかし、誰ともコラボせずに持ち歌を2曲歌うのみだった出演者が一人いた。「にんじゃりばんばん」と「インベーダーインベーダー」を披露した、きゃりーぱみゅぱみゅだ。

 そのきゃりーが登場後、タレントの千秋が唐突にTwitterで批判的な投稿をしている。

口パクとか歌手じゃないと思ってる。

歌手志望より。

 時間帯を考えても、同番組を視聴し、出演していた「きゃりー」についての発言だと解釈されかねないが、このツイートに山田花子が「誰が口パク?」と反応したものの千秋は返事をしていない。

 歌手に憧れて芸能界入りした千秋は、バラエティ番組で結成したユニット「ポケットビスケッツ」で96年にブレイクし、紅白歌合戦出場も果たしたが、番組の企画モノだったためグループは消滅。ソロ歌手に転身したものの、ポケビ時代の人気を得ることは難しかった。歌唱力の高さには定評があり、今も「歌うま芸人」「モノマネ」などの特番に呼ばれることも多いが、ソロシンガーとしては売れなかったのだ。

 そういった経験があるからこそ、「歌えない歌手が歌番組に出演していること」にイラだちを覚えるのだろうが、しかし、きゃりーぱみゅぱみゅは「歌手」というよりも、キャラクターや世界観、ステージングなどをすべて含めて完成する「アーティスト」で、ファッションアイコン的な存在。そもそも歌唱をウリにしてはいないため、千秋の批判は無意味かもしれない。
(犬咲マコト)