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プロ彼女の挫折。「“本タレ”にしてやってるのに」「俺と遊びたい女はたくさんいるんだぞ」

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(C)園崎愛海

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 これまでに何人かの『最近認識されている意味』での「プロ彼女」についてご紹介しましたが、今回はそんな生活を続けるのが苦痛になり、別れを決意したE子さん(30歳)からお話を聞くことができました。

E子さん「私は普通のOLでしたが、幼なじみの女の子が芸能関係の仕事に就いたことで、その子を通じて業界の人と親しくなりました。普通に芸能人が出入りするような場所によく呼ばれて、週末は必ずといっていいほどパーティーや飲み会に顔を出していました。そして元カレと知り合ったんです」

 その彼のことは40代の芸能人、ということしか明かせませんが、E子さんを「元カノに顔が似てるから」という理由で相当気に入られ、毎日のようにアプローチをかけられたそうです。

 当時28歳だったE 子さんは、周りの結婚ラッシュに焦っていたこともあり、年収数千万以上(推定)もの稼ぎがある彼氏が出来たらきっと周りのパーティーガールたちが羨むだろうという理由で、彼と付き合うことに決めたといいます(まあ浅ましい!!)。

 ここで一つだけ羨ましいのが、そんなに好きでもないのに好きだ好きだとアプローチをかけられたときに、「とりあえず付き合ってみる」という選択をできるE子さんのアバウトさ。私にはできないんですね~……とりあえず付き合う、ができなくて、告白されてもキッパリ断っちゃう女性、結構いるでしょ? だって付き合ったら、手を繋いだりキスをしたり、それ以上のことも勿論あるわけで……自分が心底「良い!!」と思う相手じゃないと、私はそういうことができません。で、そういう相手が自分を好きになってくれる確立はなかなか低い。だから長らく彼氏がいなくて寂しいんですけどね! ええ!!! 女は愛してくれる人の中から男性を選ぶのが最も幸せになれるということは理解していますとも!!!!! それができたら苦労しないんだよ!!!!!! とにかく「自分を好きと言ってくれる人を好きになれるかも」と、「とりあえず付き合ってから決める」ことができるっていう性格は羨ましい。

 私の話は置いといて、E子さんと彼のお付き合いはこうしてスムーズにスタートしました。彼は40代ですけど体が頑健で、飲み歩くのが好きなタイプです。仕事がオフの日は前夜からお昼近くまで延々飲み続けることもあったとか。そして、酒癖もあまりよろしくなく……。

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園崎愛海

&M所属、駆け出しの際どいグラビアアイドルとしてイメージDVD発売中。未熟ながらもポールダンサー。Twitterアカウント「@garnety666」にて、可愛気のない生活を惜しげもなく発信。小説、漫画、映画、ゲーム、とフィクションの中にいることが趣味。

@garnety666