
Photo by Matthew Frederickson from Flickr
第二次ベビーブーム以降、男女ともに結婚(初婚)年齢が上がり続け、それに伴い出産年齢も上がり続けている。芸能人女性が、30代前半に結婚してアラフォーで出産なんてのもザラ。「AERA」(朝日新聞出版)あたりの登場人物は、大体が「アラフォーで産みました」層である。不妊治療を経ての高齢出産など、珍しくはなくなってきた。
しかし、女性の体がハイパーモードに進化したことによって、高齢出産が可能になったワケでは当然ない。医療、生殖技術など様々な分野で研究が進み、不妊治療が出来るようになったことや、低体重で産まれるなど分娩時のトラブルにも現場の医療関係者が必死で対応しているから、アラフォーでの初産が比較的「イケる」ものと判断されるようになったのだ。そして不妊治療にはもちろん、金銭的、精神的、肉体的な苦労が伴う。ここ最近、小町で「不妊治療を続ける妻に対して、気持ちが萎む……」という夫のリアルなトピが注目されているので紹介したい。
トピ主は38歳男性。2歳下の妻と結婚して7年になる。その間、不妊治療を続けてきたが、子供を授かるには至っていない。トピ文から見ると、妻の方が意欲的に不妊治療を受けているようで、「初めの頃は、妻の不妊治療に協力していました。けれど、授からないものは授からない、と最近思うようになってきています」と、トピ主は諦めてほしがっている。
妻は治療に専念するために仕事を辞めた。さらに「小さい子供を見たくないから」といって親戚づきあいを制限したり、「治療費がばかにならない」から趣味の旅行にも行けなくなった。トピ主は姪や甥が大好きなのだが「会うことも許されません。もう2~3年実家にも帰っていません。実家には自分1人で行くから、と言っても許してくれないのです。勿論妻の実家にも行ってません」という状況だ。そして「治療で疲れている、体調が思わしくない」と夫婦生活もしばらくないのだという。トピ主は、もう限界のようだ。
「不妊治療がつらいとは言いますが、だからと言って相手にも負担をかけている状況のことは何とも思わないものでしょうか」
「見ていてつらかろうとは思います。けれども、見ているこちらも限界です」
という思いを吐き出し、妻をどうやって説得したらいいか、と問いかけている。トピ文最後の一行が、特に印象的だ。
「正直、鬼の形相で治療治療と言い、あれをするなこれをするな金をよこせ精子をよこせと言う妻を見ていると、人生を共に歩む気力も失せそうなのです」
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