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「生命のバトンを閉ざす」岡本夏生が語った“子供を産まなかったことへの後悔”から生き方を考える

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 ただ、これは私の現時点での考え方であり、現実的に考えて子供を産んだ後にそれを後悔する可能性もないとは言えません。岡本さんはもっと早く生命のバトンを閉ざすことに気づきたかったとおっしゃっていましたが、おそらく20代の頃に「子供はいつでも産める」と考えていたのもまた本心で、その時点では絶対に気づけなかったことかもしれません。例え20代や30代の頃に出産適齢期だと言われても、「いつか妊娠できなくなる」ことを体感する術はあまりないでしょう。岡本さんは閉経というわかりやすい現象経たからこそ実感したのかもしれません。

 どんな人生を送っていても、何かしら後悔して「あの時、こうしていれば変わっていたのかも」と思う瞬間が何度もあるし、何かが起きて初めて選択の誤りに気づくこともたくさんあります。出産のように人生を大きく左右する事柄については、悩んだ末に答えを出しても、状況の変化が思った以上に大きかったりして、考えが変わるかもしれません。結局のところ、結婚する・しない、子供を産む・産まないなどの自分が選んできたことに対して100%後悔しない人生を送れている人はほんの一握りで、問題はその後悔をどれだけ最小限に抑えられるかではないでしょうか。どう転んでも何かしらの後悔がつきまとうからこそ、子供を産める体と年齢であったなら岡本さんの言う「健康な赤ちゃんを授かれる時間は短い」ことを自身の問題として考えることが必要なのではないかと感じます。
(リオネル・メシ子)

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