「かぁかは、学校で何のお勉強したの?」「今日は社会学概論だったよ!」「シャカイガクガイロンは、どんなお勉強なの?」「ん〜。何だろう……」「せつめい出来ないなら勉強したことにならないんだよ!!」
娘ちゃんにぐうの音も出ず、ボロボロになったシングルマザー女子大生・上原由佳子です。
小学生になって半年が経ち、生意気さに磨きがかかっている娘ちゃん。上原が小学生の頃は、もっと、こう……ファンシーな世界に生きていて、目に見えない妖精と喋っているタイプの子どもだったので、娘ちゃんのごもっともな発言には毎回心が折れそうになります。本当に上原の娘ちゃんなのかしら……。しかし、娘ちゃんにも可愛いところはあるんです。特に“恋する娘ちゃん”を見ると日頃のお返しとばかりに弄り倒したい衝動に駆られます(笑)。
ということで、今回は親バカ全開で「恋多き乙女、娘ちゃん」の話を書いてみたいと思います。
娘ちゃん、イケメン医師に陥落
上原が娘ちゃんの女子力の高さに気付いたのは、娘ちゃんが38.7℃の熱をだし、救急病院に行ったときのことです。当時3歳くらいだったと記憶しています。診察室に入るまでは、怠そうにしていたし、グズグズしていました。水を飲まそうとすると「イヤだ」、抱っこしたまま椅子に座ると「立って歩け」。
しかし、診察室に入った瞬間、娘ちゃんが急に笑顔になったのです。やっと診察してもらえて嬉しいのかなと思っていたのですが、医師が聴診器を手に「自分でお洋服上げられるかな?」と聞くと……ニタニタした娘が上原の耳元で囁きました。
(恥ずかしい……先生、イケメンだね)
上原は頭をフル回転させ、脳内検索エンジンに「3歳」「病院」「照れる」「イケメン医師」と打ち込んで、事例を検索しました。あんなに沢山、育児書を読んだ!!! 「こどもちゃれんじ」(ベネッセ)も受講していて、親向けの冊子も隅から隅まで読んでいる!!! しかも、「こどもちゃれんじEnglish」も受講している!!!!! 娘ちゃんが生まれてから、どこでなにを教わってきたのかはだいたい把握しているはず! それなのに、ニヤけ顔の娘ちゃんにどう対応したら良いのか答えが出て来ない……。ああ、上原にこれから何十年も続く母親業がつとまるのだろうか……(白目)。ひとまず「先生にポンポン(お腹)見せようね!! 治るから!!」と、娘ちゃんの気持ちをスルーして、なんとかその場を乗り切ることができました。
でも、3歳の頃は、まだ良かった……。成長とともに、娘ちゃんが、こんなにも“女子”になるなんて……。
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