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働く女の敵扱いされる妊婦。「復帰前に2人目妊娠」「復帰後すぐ育休」産休・育休問題

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育児休暇から復帰して半年で産休に入る!?

 こっちは現場で復帰明けの女性を待つ立場だというトピ主(30代独身女性)が立てたもの。トピ主は結婚願望がなく、子どもも欲しいと思っていない。しかし、仕事場のある30代後半女性(Aさん)に対して、モヤモヤとしている。同じ部署に配属されているAさんは1人目を出産し、産休と育休をあわせて1年半取得して今年5月に復帰してきた。部署的には4月に一人メンバーが減ったのだが、Aさんが時短勤務で復帰するということで、人員は補填されなかった。そのようなわけで4月には一時的にトピ主の仕事量が増えたものの、5月に復帰したAさんに一部業務を引き継ぎ、やっと少し楽になった……と思った矢先! Aさんから「11月からまた産休に入る」ことを告げられたのだという。

「5月に復帰。6月末に妊娠していることを知らされる。私に言うということは、安定期、3ヶ月目に入ったんでしょうね。逆算すると…復帰前にその可能性はわかっていたはず」
「その事実を会社に告げていれば、再び産休に入る前提で4月の人事異動で人が増えた可能性大。そう思うと、やりきれない気持ちです」

 もちろんAさんの年齢的に「産めるときに産みたい」気持ちであるだろうことはトピ主も理解しているのだが、Aさんに対して冷たい態度を取ってしまい自己嫌悪に陥っている。そんな私になにかアドバイスを……というトピだ。

 先ほどのトピではトピ主がフルボッコにされていたが、このトピではAさんに対する批判ばかりではなく、冷静なコメントも見られる。

「定期的にこの手のトピが立ちますが、もう止めませんか?妊婦叩き」
「ご自身が、産休育休をとる可能性は低くとも、今後大きな病気をしたり、事故に会う可能性は誰しもあるかと思います。その時『お互い様だよね』と思えるように、今奉公しておこう、という考え方も一つではないでしょうか」
「人手が足りないと思うのなら、彼女の産休に関係なく上司に訴えて人を増やしてもらったらどうでしょうか?」

 筆者も最後のコメントに同意だ。トピ主レスには「今の部署に異動してから、上司には再三『人を増やして欲しい』と訴えていました。特に、この方が産休に入ったときは、『これ以上、人が減ったらきついです』と訴えました。会社は人が減っても簡単に人は増やしてくれないのが現状です。残業時間は会社の規定時間ギリギリまでやっています。そして厳重注意されます」とある。

 産休をとったAの存在がきっかけで噴出した不満だが、よくよく聞けば会社の体制が整ってなさすぎでは? 金にならない残業持ち帰りを上司は知っているのに、増員をしないのだという。これ、妊娠したAの責任というより従業員をサポートできていない会社の問題だと思う。「再び産休に入るのは決定なので、その人が復帰する2年後までにはもっと自分のスキルを上げようと思いました」とトピを締めているがいやいや、それより増員を会社に訴えた方がいいんじゃないの??

 とかく「妊婦叩き・ワーママ叩き」に終始しがちな職場での産休・育休や時短勤務にまつわる不満問題。しかし従業員がなんらかの都合で一時的に戦線離脱することが周囲に「迷惑」と受け取られるケースは、仕事量が多すぎてみんながいっぱいいっぱいになっているとか、長時間労働への不満があるとか、そもそも人員不足だとか、「妊娠・出産する女性」の責任ではないところに根本の原因があるもの。もし「担当している仕事があるのに妊娠するなんて無責任で非常識だ!」なんて文句をつけていたら、無職にならない限り誰も妊娠できないことになってしまう。こんな光景を見ていたら、若い世代も働きながら子供を産みたいと思えないだろう。女性が輝く日本、失敗である。
(ブログウォッチャー京子)

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ブログウォッチャー京子

インスタウォッチが日課の子持ちライター。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています

@watcherkyoko