内容的には「15人相手にモテ早押しクイズ」失敗、「モテトラックドライビング」成功、「超正確モテ1分走」失敗、「一家に一人!モテ怪力」成功、「モテ100kgスクワット」成功、「モテお尻くるみ割り」失敗、「モテスラックライン・マツコ撮り」失敗、「手は使わない!モテズボン早ばき」ギリギリ成功、などなどモテ技は成功する人もいたが失敗する人がかなりいたというお粗末さ。そんな残念な結果の中でも、斬新なモテ技に出会えた!
チューバ(かなりでかいラッパのボスみたいな管楽器)が得意だというサガテレビ代表の市川篤紀さんは、大人しく控えめでマジメ男、「僕にはチューバしかなくて……」と気弱にコメントしていたが「モテチューバ社交ダンス」という謎の技を編み出した。自分の人生で初めてチューバと踊ってみせるという。小柄だが演奏しながら大きなチューバを女性に見立てて抱きかかえ、なぜかひざ立て状態で社交ダンスをするという荒業を披露してくれた。なんかいろいろ要素盛り込み過ぎ~!
しかも、選曲がフジテレビを意識してか、さだまさしの「あ~あ~、あああああ~ぁ」でお馴染みの『北の国から~遥かなる大地より~』(テイチク)という、シュールテイスト。笑いを取ろうとしてるように見えない真面目そうな人が、真顔で一生懸命チューバ演奏しながらクルクルとターンして一人社交ダンスする姿は斬新過ぎて、まさにある意味“モテ技”だった! スタジオはもちろん大爆笑~♪ 最後に血の気の無い青ざめた顏と虚ろなカメラ目線で「惚れたろ?」を言い放った。市川さんは、元々「顔色が常に青白く、覇気が無い」そうなのだが、その顏色の悪さも含めて、女芸人たちには大ウケだった。
富山テレビの日高寛章さんは「誰のニオイか? ズバリ!! モテ嗅覚」で、カトパンやショーパンなど女子アナら4人が着用したTシャツに付いた体臭をズバリ嗅ぎ分け全問正解で言い当てたものの、当たり過ぎて気持ち悪いと完全に引かれていた。せっかく成功したのに「キモ~い!」の声が女芸人たちの間で飛びかっていた。
このコーナーで今回最年長“推しメン”だったテレビ新広島代表、福山支社の支社長である沖一雄さんは「超ワイルド! 乗りこなしモテTUBE」を披露。乗馬とTUBEをこよなく愛してやまないそうで、番組が用意した牛顔のロデオマシンに乗りながらTUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』(ソニー・ミュージックレコーズ)を歌っていた。激しく上下左右に動きまくるロデオマシンに途中振り落とされながらも、また這い上がって歌っていたその雄姿に審査員の女芸人たちは笑いながらも大絶賛で、大盛り上がりだった。
20時を過ぎた番組最後のグランドフィナーレではこの「ミスターFNSコンテスト」の決勝戦が開催され、チューバ社交ダンスVSキモ嗅覚VSロデオTUBEという三つ巴の闘いが行われた。このモテ技(?)三連発を初めてスタジオで目にしたさんまちゃんや他の出演者たちは、呆気にとられながらも大ウケ。ロデオTUBEの沖さんが朝の予選で披露した時と同様に激しく落馬したものの、再騎乗し必死に「シーズン・イン・ザ・サン」を歌いあげ見事優勝をかっさらった。最年長の沖さんヤッタネ! いくつになっても、あきらめない姿は美しい~! 所属するテレビ新広島では急きょ会議が開かれたらしく、沖さんに社長賞を授与することになったそうだ。“ロデオTUBE”で社長賞ってふざけ過ぎ~。
毎年『27時間テレビ』の系列局バトルには人材の宝庫で楽しませて貰っているのだが、今年もまた新たな逸材に遭遇できて楽しかった。フジテレビ系列にはバラエティに富んだ強烈な個性がまだまだ潜んでいそうなので、また来年のバトルで面白い新キャラを目撃できることに期待したい。
(推しメン視聴・文=テレ川ビノ子)