
育児本にもいろいろあるけれど。Photo by Oleg Sidorenko from Flickr
秋のスピ本祭り、第1弾は大島美幸のトンデモ妊活本、第2段は子宮カルト啓蒙書とご紹介してきましたので、最後はほっこりムード漂う子育て本で締めくくりたいと思います。
まず1冊目は9月に発行された『おなかの中からの子育て』(浅井あきよ/WAVE出版)です。帯には〈「生まれつきの性質」はおなかの中でつくられる!〉とあるので、妊娠中の人ならば「こりゃ読まな!」という気持ちをあおられそう。
そして〈おなかの中〉という言葉がくればもちろん、それが枕詞であるかのように胎内記憶の池川医師がご登場です。〈はじめに〉の言葉が終わるとすぐに〈池川明先生からのメッセージ〉なるページがはじまり、こんなお説が語られます。
「妊娠中の約9か月間、赤ちゃんと一緒に、いかに楽しく過ごすかで、大げさかもしれませんが、子どもの一生が変わってきます」
早速つきつけられる、すごいプレッシャー! 子どもがアトピーなのは母親の食生活のせい、頭の形がゆがんでいるのは母親の骨盤のせいなど、子どものトラブルは何でもかんでも母親のせいにされがちなのに、楽しくすごすかどうかで人生を左右するとまで言われるとは、脅し系ほっこりだわ、こりゃ。