
まつげと谷間!(脇坂英理子Instagramより)
芸能界を巻き込んだ診療報酬詐欺事件がついに動き出した。
警視庁組織犯罪対策4課は6日、指定暴力団住吉会系組長の男や接骨院などを運営する会社役員の男性を診療報酬の不正受給に伴う詐欺容疑で逮捕した。組長らは東京都内のコンサルタント会社役員の男らと共謀して架空の施術記録を作成し、都内の自治体など健康保険事業を運営する「保険者」100機関以上に療養費を架空請求し、約1億2000万円をだまし取ったとみられる。同様の手口は都内の医院や千葉県の歯科医院でも行われ、不正に得た詐取金が暴力団の資金源になったとみて調べている。
そんな中、夕刊紙「東京スポーツ」は5日発行の一面記事で「美人女医タレント逮捕へ」の見出しでこの問題をスクープ。東京都内で開業していた女医タレントXが今回の詐欺事件の片棒を担いでいると報じた。
女医タレントと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、西川史子だが、週刊誌記者は「別の女医タレントです。“見出しの東スポ”らしい引っ掛けでした」と話す。西川はその後、『サンデージャポン』(TBS系)出演で「別人です」と否定。そもそも西川は医院を開業していた事実がない。
翌日にはニセの患者を集めた“仲介役”としてお笑い芸人・しあつ野郎の実名も飛び出した。
「全くの無名芸人で所属の吉本興業の担当者も最初は『えっ?誰』というリアクションでした。しあつ野郎は『俺は巻き込まれただけ』と釈明しているそうですが、当局は彼が十数人の芸人を紹介した中心人物と位置づけている。本人も別の場所では『これで俺の芸人人生は終わり』とこぼしているそうです」(同)。
東スポ記事の情報から、この「女医タレントX」に当てはまる人物は、セクシー女医タレントで、都内に美容クリニックを構えていた脇坂英理子(36)ではないかとネット上ではもっぱらだ。クリニックは今年6月に閉鎖されている。彼女はホストクラブで一晩に数百万を使うと公言するような豪快な人柄で、テレビ進出してからは「肉体関係を持った男性は800(人)くらい」「おっぱい大きいコとやりたくない? と言えばほとんどの男はやれる」と豪語するサービス精神により深夜番組で重宝されるキャラとなっていた。ただ彼女は、東スポ記事が出て以降も、何の変化もなくInstagramやTwitterを更新しており、「ひょっとすると無関係なのでは」「逮捕されるほど深い関わりではないとか?」という声も出てきている。とんだとばっちりだったとしたら災難だ。
さて事件は今後、どのような広がりを見せるのか? 舞台裏を知る人物は「この問題は今年の春先から一般紙や週刊誌の間で『いずれ弾ける』と注目されていました。ただ、主だった有名人は関係者リストにおらず、しあつ野郎クラスの無名芸人ばかり。誰もが驚くような大物の名前は出て来ませんね」という。当局の本丸も芸能人の摘発ではなく、背後の暴力団組織の壊滅にほかならない。
警察OBの話では「今回逮捕された組長とは別の暴力団幹部も近日中に挙げられるでしょう。2つの組の上部団体は武闘派で有名な関東の広域暴力団。この組は山口組が分裂したいま、極道社会の鍵を握っている。六本木では絶大な力を持っています。当局の狙いはそこにメスを入れることですよ」。格好のワイドショーネタであるが、登場人物は総じて地味。逆にそれが事件の根深さを表している。