
Photo by Esther Vargas from Flickr
テレビを買ったんですよ。テレビ番組のレビューを書いてみませんか? と連絡を受けまして。
やります! その仕事、私に、私にやらせてくださいっ!! と島耕作も真っ青の熱量でお答えしました。ライターのお仕事を増やしたいので、絶対にやりたかった。
ただ、ちょっち、ちょっちね、ごくごく些細な問題がありまして。テレビを持ってなかったんですよ、ワタクシ。
地デジになってから、一度もテレビ見てません。テレビ買う理由も特にないし、そもそもお金もないし、別にこのまま、ロハスなライフスタイルということにして、テレビに犯されない清純を貫き通したまま人生を終えるのもまたよきかな、と思っていました。
けれど、仕事となれば話は別です。その足で電器屋さんに向かい、店員さんをつかまえ、
「一番安いテレビください!」
1万9,800円のテレビを見つくろってもらいました。なんか、聞いたことのないメーカーのもので、どこ製なのかすらさっぱり分かりませんでしたが、私にとって値段以外、どうでもよかった。
さて、仕事で使うのだから、録画できないと話になりません。私が最後に触った録画メディアは、ビデオ・テープです。皆さん覚えてらっしゃいますか? 「レンタルビデオ」の語源になった、あの「ビデオ」です。店員さんに聞いてみました。
私「今のテレビって、どうやって録画するんですか?」
店員「ブルーレイでの録画が一般的ですが」
私「ええっ、ブルーレイ? って……高いんですよね?」
店員「3万くらいですね」
3万円と聞いてめまいがしました。ヴィー・エッチ・エスしか触ったことない私がブルーレイ・デッキに3万……?ちゃんちゃらおかしいわ。私の予算は、テレビと録画機器、込み込みで2万くらいです。本音を申し上げれば、お支払いする金額はぶっちゃけ1万以下が理想なのですが、そこは譲歩をしての予算2万、それが正直ぎりぎりのところでございます。
「これっ、この9,000円のやつ! これ使えますかね?」
ぞんざいなかんじで積まれていたUSBのハードディスクドライブを指して問うと、
店員「あ~、これは、○ニーやシャー○などのテレビですと使えるんですけどぉ、買おうとなさってるテレビと一緒に使えかどうかは分かりませんねー」
私「じゃ、このテレビと使えるハードディスクは、どれでしょう?」
店員「それは、分かりません。」
おい、なんだそれ。電器屋さんが電化製品のこと分かりませんて、どういうことだ。
私「もし家で開けてみて使えなかったら、返品できますか?」
店員「開けちゃったら返品できませんねー。○ニーやシャー○のテレビ買っちゃった方が、安全ですよ。○ニーかシャー○に、します?」
私「○ニーやシャー○のテレビで一番お安いのはおいくらです?」
店員「3万円からですね」
再びめまいがしました。
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