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「パパは妖精になった」離婚理由を小学生の娘に話したら……。

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「インターネットにパパはいないよ!」by 上原

「インターネットにパパはいないよ!」by 上原

 18歳で結婚して21歳で離婚。それから早6年が経ちますが、色んな人に「再婚したいです!」「彼氏欲しいです!」宣言をしても驚かれるだけで終了です。切ないモードのシングルマザー女子大生・上原由佳子です。

 11月も中旬だというのに、まだ暑い沖縄で、常にスッピン、サンダル、メガネの上原。娘ちゃんから「ちゃんとした服着て、化粧してよ!! 汚い!!!」「かぁか、デブになったらサイコンできないよ!!!」と、日々厳しいコメントをもらっています。

 今でこそ小姑みたいな娘ちゃんですが、5歳くらいまでは「どうしてパパいないの?」という疑問を持っていました。離婚、未婚どちらにせよ、ひとり親になったら子どもから「どうしてパパ/ママがいないの?」質問攻めに合う時期があると思います。そして、シングルマザー/ファザーは「パパ/ママがいない理由」を、子どもにどう説明しようか頭を悩ませたことがあると思います。ということで、今回は「パパ/ママがいない理由を、どう話すか」問題について書いてみます。

パパはヒップホップアーティスト

 娘ちゃんが1歳の時に離婚した上原。祖母宅に住んでいるため身内の出入りが多く、娘ちゃんは「パパがいない」と気付くまでに、1年半くらいかかった気がします。3歳で認可園に入園して、周りに“パパ”と登園している子がいるのを知ったあたりから「どうしてパパがいないの?」攻撃が始まりました。

 上原は初めて娘ちゃんからこの疑問をぶつけられたときから「おっしゃ!! この質問、待っていましたよ!!!!!」と、心の中でガッツポーズを決めていました。3歳児は純粋です。上手く丸め込めば、学習意欲に繋げることができるんじゃないかと、以前から画策していたのです(笑)。

 パパがいない理由を聞いてきた娘ちゃんに、上原は深刻な表情を向け、海外のヒップホップアーティストが踊っている動画を見せました。

「娘ちゃん、これがパパだよ。パパは世界中の人気者だから忙しくて会えないんだ……」

 軽快に踊っているヒップホップアーティストを言葉もなく見つめる娘ちゃん。

「パパは英語圏の人だから会っても娘ちゃんとはうまく話せないかもしれないね。パパ、日本語がわからないんだよ」
「エイゴのおベンキョーするー!!!!!」
「そうだね、パパに会うときに備えて英語のお勉強しようね♪」

 パパがいない理由を捏造して、こどもチャレンジEnglishのDVDを繰り返し見せることに成功した上原。金銭的な苦しさ、ひとりで育てる不安はあるものの、「これこそ離婚の醍醐味じゃないか」と嬉しさを噛み締めていました。

「パパは葉っぱになって、風に飛ばれていった」
「パパは妖精さんだから、人間界にいられない。娘ちゃんは16歳の誕生日を迎えたら人間界か妖精の国に行くか決めなきゃいけないよ」
「パパは悪い魔法使いにネコに変えられて、その辺にいるはず。でもね、動物の言葉は子どもにしか分からないの。だから、ネコに聞いてごらん」

 パパがいない理由は毎回変わっていました。でも、こんな子供騙しは、6歳くらいまでしか通用しません。問題は、子供だましが通用しなくなった時に何を話すかだと思います。

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上原由佳子

1988年生まれ。沖縄県在住。シングルマザー女子大生。女子力の欠片もなさを小学1年生の娘ちゃんから指摘される、どうしようもない系アラサー女子。

@yu756ka