日本と韓国では5~7月にかけて、多様性を祝う祭典の「レインボーパレード」が開催されました。あのハッピー感を味わうには、あと半年以上待たなきゃ……。なーんて思っていましたが、10月31日には台湾で、そして11月7日には香港でも「香港同志遊行(香港プライドパレード)」があったのです!
行ってみたいけど言葉もわからないし知り合いもいないし、と思っていたところ。友人の40代ゲイ・西田辺の奥様(以下・奥様)が香港のパレードに参加するというので、くっついて行くことにしました。ちなみに奥様は中国語ができるので、大船に乗った気持ちですべてお任せでしたのよ、オホホ。
パレード前日に香港に向かったものの、奥様は過去に1年近く住んでいたし、筆者・久保樹も何度か旅行している。ということで香港はスルーして中国本土の深圳に向かい、日本でも話題になったメイソウ(ユニクロとダイソーと無印を足して適当に割ったような、雑貨の激安店)をひやかしたり四川料理を食べたりしながら、翌日に備えました。奥様は「広東語の香港と北京語の深圳では、字体も言葉も全然違うでしょ~」といってましたが、まったくわかりませんでした。違いがわからない女で、本当にすいません……。
昨年より進歩している
そして迎えた11月7日。銅鑼灣(どらわん)にあるビクトリアパークという公園がスタート地点というので、奥様とMTR(香港の地下鉄)で向かいました。もう駅を降りるなりすごい人! でも駅から少しばかり歩くと、すぐに集合場所がわかりました。だってレインボーに彩られた、風船のアーチがあったから!
一気にテンションあがりまくりでアーチをくぐると、すでに黄色いTシャツをまとったたくさんの人が。奥様によるとこのTシャツは公式グッズだけど、事前販売制だったそうで、残念ながら買うことができませんでした。
「ちょいちょい、視線を感じるわ……」ーー奥様はただいま、マジで恋人募集中。しかし私が隣にいることで、出会いをジャマしたら……! そう思うと離れたくて仕方ありませんでしたが、奥様のポケットWi-fiを共用している身なので離れたらスマホが使えないし、ましてやはぐれたら再び会える自信がない。仕方なく隣にいさせていただきましたが、奥様の心はすでに別天地に向かわれている模様でした。