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母・息子・妻の難しい関係…鬼姑役で弾ける萬田久子、実生活では溺愛息子と深い溝

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『HERS 2010年 05月号』光文社

『HERS 2010年 05月号』光文社

 NHK朝の連続テレビ小説、通称・朝ドラに欠かせない定番要素のひとつ、<嫁イビリ>。2013年放送の『ごちそうさん』ではベテランながら一般視聴者にはいまひとつ認識されていなかった女優のキムラ緑子(54)が、弟の嫁という設定の杏(29)をネチネチとイビり倒し、キムラはこの見事な演技で一躍メジャー女優となった。この<嫁イビリ>、イビり担当者が単なる意地悪なオバサンでは視聴者を惹き付けることができない。卓越した演技力を持ち、役のかかえる悲哀や葛藤を浮かび上がらせることが出来るからこそ、イビり芸は視聴者の心を打つのである。

 現在放送中の『あさが来た』におけるイビり役は、萬田久子(57)だ。イビられているのはこの物語のヒロインであるあさの姉・はつを演じる宮崎あおい(29)であり、萬田扮する姑・菊によってイジメ抜かれている。作品の舞台は大阪のため、当然、姑・菊のセリフはすべて大阪弁である。聞き慣れない者にとっては大阪弁で罵られると滅法恐ろしく感じるだろうが、大阪府大阪市の出身である萬田が繰り出すと流石の一言、関西出身者でもやや恐い。しかも萬田は嬉々としてこのイビり役を演じているように見え、どこか憎めない少女性まで時折垣間見せるため単なる悪役とはならず、視聴者をビビらせながら共感も呼ぶ。萬田にとってはなかなかの当たり役となったと言えるであろう。

 さて、ドラマの中では嫁をイビり、息子と夫にワガママ三昧な振る舞いを貫き通す萬田だが、その私生活がいかに孤独なものであるか――を、11月24日発売の「女性自身」(光文社)が報じている。「孫三人には会わせない!長男嫁(36)から受けていた絶縁通告」とドラマも真っ青な衝撃的なタイトルの記事によると、萬田はひとり息子Aさん(28)と現在絶縁状態にあるというのだ。

 萬田は“私生児”としてAさんを産んだ。2011年に60歳の若さで急逝したアパレルメーカー社長である佐々木力氏と彼女が、25年に渡って事実婚状態を続けていたことは周知の事実だった。萬田は1987年に渡米し、そこでAさんを出産している。「息子は私のことをチャコちゃんと呼びます」などとテレビ番組や雑誌の取材などで発言し、萬田が息子を溺愛していること、また親子仲が大変良いことは有名だった。『25ans』(ハースト婦人画報社)誌上における神田うのとの対談でも、萬田は自身が49歳でイギリス留学した際、Aさんから「お金とか盗まれないように」と萬田を案じる内容の手紙を貰ったことを披露し「ある時から、親子の立場って逆転しますね。心配していたのがいつの間にか…」と、成長した息子に守られる立場になったことを感慨深く語っていた。Aさんが成人する時にも「私のなかではいつまでも守るべく対象」と公言してはばからなかった萬田。母ひとり子ひとり、強い絆で結ばれているはずだったが、天下の萬田久子であっても、「息子を嫁に奪われた問題」に直面しているらしい。

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