驚いたトピ主は「あと30分くらいで帰るから、必要なら私が話を聞くからそう伝えなさい」と言ってあわてて家に戻ったが、Aくんパパは「そんなに待てないから、家の中を探させろ」と、Aくんを室内に入れさせて家探しをおこない、帰ったあとだった。
「いきなり犯人扱いをされた上に、大人のいない家で勝手に家探しを指図することに非常に驚きと憤りを感じています。とりあえず学校の先生に状況を報告したところ、対応を考えてみるとはおっしゃって頂いていますので、学校と連携を取りながら進めることにはなりますが、先生経由で伝えるだけではなくて直接抗議をしたい気持ちもあります」
と怒りおさまらない様子のトピ主。今後どう対応したら良いか、という相談である。
このケースではAくんパパの暴走ぶりに非難が集まった。コメントでは「子どものカードが紛失した程度で家探しをしたのなら、狂気の沙汰です」「その父親あり得ないです。厳重に抗議すべきです」「子供に向かって警察に通報するという脅し、親の承諾なしに強引に家に上がりこむ行為、最低です。大人のやるべきことではない!」と厳しい。当然だろう。トピ主レスによれば、無くなったカードは、子供同士で交換したりゲームをする用途のもので、「この件は、まずカードが無くなった翌日に学校で、遊びに行った5人位の子達でその件でトラブルになり学校が把握していた」という。
問題の日、Aくん宅に行ったのはBくんだけではなかったわけだが、Aくんパパは皆の家に怒鳴り込みに行ったのだろうか、それともBくんが最も怪しいと睨んで集中的に責めたのか? 結局、カードは盗まれたのか、もしくはAくんが紛失したのか分からないままだ。事態はまだ進行中だが、トピ主レスは「ありがとうございました」で終わっており、今後の展開を知るのは難しそうだ。
こうしたオモチャや文具などの紛失騒動や窃盗騒ぎは、当事者にならずとも、子供が大きくなるまでに一度は見聞きすることがある。また、子供同士のトラブルでは、まず自分の子供の言い分を聞き、それを信じるのが親というものだが、その子供が嘘を言っている可能性もある。Aくんパパのように荒っぽい解決方法(しかも解決してない)はNGで、慎重に子供たちから話を聞くしかないだろう。
筆者の子供時代を思い返してみれば、中学時代に学校で何人もの財布が紛失する騒動が起きた時、学年全員が柔道場に集められて「目をつぶって、犯人は手を挙げろ、怒らないから」と教師に言われたことがある。薄目をあけて誰が手を上げるか見ていたが、結局誰も名乗り出る事なく、未解決となった。大事になってしまったので犯人は名乗り出る勇気が出なかったのかもしれない。というか金を盗んだ人間を「怒らない」なんてムリだし。子供も大人も悪事を告白するのには勇気がいるのだ。
(ブログウォッチャー京子)