「実際、お国の税金で養われている身分なのに修学旅行なんて来るな、といじめられたこともあります。アルバイト代も(生活保護の窓口に)申請し、自分のために使えません。
お前の母親のせいだろと言われ肩身が狭い思いをしてきました。自己責任と言われ続け、そんなことはないよと言ってくれた彼との恋愛もダメになりそうで、こちらで相談しにきましたが……」
「産まれてくる場所は子供は選べません、母が生活保護を貰う事は私のせい? 母はそれほどは長くは生きられません、私は母が死ぬまで母を養い、お国で養って貰った金額は生涯にわたり返金しなければいけませんか?」
「妹は『生活保護のくせに携帯なんてもつな!』と高校でいじめを受けました。バイトの連絡で必要なので契約したのです。遊びの為ではありません。アウトレットで妹と買い物をしていたとき昔の知り合いに会い『生活保護なのに遊びになんて来るな!』と言われました」 「私が母を養えというお言葉もありますが、今の稼ぎでは無理です。日々前を向いて歩いていこうと誓いましたが、何か無理そうです。母が死んでも『生活保護の家の子供』という言葉に縛られ続けるのか? でも母も悪くない、誰も悪くない……」
トピ主はこれまで、心ない暴言を受けてきたようだ。母親が病気になってしまい、しかも治らないというだけで辛いし、それによって自分の進路も限定されてしまう。大学進学においても選択肢が狭まる(トピ主レスでは大学進学したかったが諦めた等の記載はないが)。そのうえ、知人たちから罵声を浴びせられる……筆者だったら耐えられるだろうか。結婚の挨拶に行ったのは早いかもしれないが、疲れ果てて結婚に逃げたくなっていたかもしれない。だとしても、そうなる気持ちも分かる。
他方、かつて役所で生活保護の担当だった方からの書き込みに注目したい。
「10年の間 ほぼ毎年 100世帯を担当していましたが、母子世帯の死別ケースは1件のみと記憶しています。死別で生活保護に至るケースは実は殆どありません。貯金、遺族年金、生命保険、児童扶養手当に児童手当、母のパート(フルタイムのケースはすくない),親族からの有形無形の援助程度など活用して、長子が高校卒業して就職するまで安サラリーマン程度の生活は可能です。それすらできないケースはレアなので主様の亡父、母とも疑問です」
今の貧困がなぜ起こっているのか、疑問に思っている様子だ。トピ主レスでは父が若くして亡くなったので保険もかけていなかったと書かれている。母親もかけていなかったのだろうか。
さらに「母親が生活保護を受給しているのにトピ主が仕送りもしている」ことも、コメントで「いかがなものか」と指摘されている。人情的には仕送りしたいところだが、自分の今後の収入増につながるキャリアアップのため、また治らない病気の母親に今後なにかあったときのため、など様々な場合に備えての貯金をしておいたほうがよいと筆者も感じた。それよりも働き盛りで病に倒れたトピ主母のような状況は、いつ誰の身に起こらないとも限らない。そのとき自分の子どもに同じような思いをさせるのだけは避けたい。もしものときの備えは重要なのだと痛感する。
今の世の中にどれだけ生活保護への偏見や貧困差別が蔓延っているかがよくわかるトピであった。
(ブログウォッチャー京子)
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