坂上忍はヒマなのか?
かつて天才子役とうたわれた坂上、子役時代を経て一時期は映画監督や劇団の旗揚げなど裏方としての人生を歩んでいた。2001年刊行の『人間コク宝』(吉田豪/コアマガジン)に収録されているインタビューでは、“その年に稼いだ金を年末に全てギャンブルに使う”など無頼な生き様を語っており、数年前にその破天荒なライフスタイルや毒舌ぶりがテレビで注目を浴び再ブレイク。いまではレギュラー出演の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)に、『ノンストップ!』(フジテレビ系)や『ワイドナショー』(同)、『アウト×デラックス 』(同)など多くの準レギュラーを持ち、情報番組からバラエティまで引っ張りだこ状態となっている。
そんな“犬好きで破天荒な人気者”の坂上だが、さらに毒舌かつ潔癖症で他人に厳しすぎるところもテレビでウケた理由だ。これまでテレビで明かしたところによれば、例えば「1日に何度もシャワーを浴び、一度使ったタオルはすぐに洗濯機へ、トイレは4~5時間かけて掃除する」、過去に結婚していた時期に「夫婦で使うトイレは別々にしていた」、そして「夫婦生活(夜の営み)が苦手」。自分だけが使うトイレも掃除にここまでの時間をかけるほどヒマではなさそうだが……? 極度の潔癖症を自称するにもかかわらずヘビースモーカーであり、2月放送の『してみるテレビ 教訓のススメ』(フジテレビ系)では楽屋でのチェーンスモーカーぶりを共演者の松本人志(52)に突っ込まれ「僕は(1日のタバコ本数が)100本ですから」と返す場面があった。
でも犬が大好きで7匹も飼っているのに潔癖性でヘビースモーカー……どれも相容れない属性ではなかろうか。ちょっとどころでないハードな潔癖性である坂上が、7匹の犬のトイレ掃除や毛の掃除を行うと、24時間でも足りなそうだ。ブラッシングやトリミングはお店にお願いできるとしても、坂上ほどの潔癖性を満足させるレベルで日々家の掃除をしてくれるお掃除サービスなど、なかなか見つかるはずもない。
にもかかわらずヘビースモーカー。汚れた灰皿洗浄や床に落ちた灰の片付けなど、さらに掃除の手間がかかる。さらに、愛犬家や愛猫家は、「副流煙はペットの体にも悪い」という理由で禁煙したりもする。となるとだ。坂上の自称する、犬好きで多頭飼いをしていおり、かつヘビースモーカーで、重度の潔癖性という属性の共存は難しいのではないか? と疑問に思うのだ。単純に、これでは掃除の時間が足りなくなるからである。レギュラーを何本も持ち多忙を極める坂上が、タバコを100本吸いながら犬を7匹世話しながら家もピカピカに……というのは無理である。少なくともどれかひとつの属性……おそらく潔癖性はかなり“盛って”話しているのではないだろうか? バラエティで話を盛るなんてタレントにとっては常識であるし余計なお世話以外の何者でもないが、いち視聴者としては、彼が過剰なトークを見せるたびにどことなくモヤモヤした気持ちになってしまうのでテレビをそっと消す次第である。
(ブログウォッチャー京子)
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