▼病気なりに健康に暮らしている大和彩的ダイエット・シリーズ
1.1年で体重-12kg! 「方向性を絞って努力する」ために私が実践した3つのコツ
2.ダイエットを「めんどくさい」と思わない日はなかった…けど、克服できた!
3.痩せるための肝は目標設定にあり。ジム通いをサボらないため、私がしたこと
4.やりたいことが何もないときに「目標に向かってがんばれ☆」っていわれても
* * *
前回書きましたように、抑うつ状態が強く、楽しいこともやりたいことも何ひとつなかった約1年前の私は、目標を達成するどころか目標を立てることすら危険が伴う状況にいました。
目標を立てようとすると、目標が沢山あって毎日がんばっていた昔の自分と、病気で何もできなくなってしまった現在の自分とをどうしても比べてしまいます。そうすると、焦りが生まれる→抑うつ状態の悪化→ますます寝込んで何もできない日が増える→焦りが(以下略)という悪循環に陥ってしまうんですね。こんなんでは、病気がよくなろうはずもありません。
ですので、お願いがございます。目標を立ててそれを実際に達成する方法をうつ病である私が書いたからといって、身近なうつ病の人に対して、
「ねぇねぇ、あなたも目標立ててみなよ☆ 大和彩って人もうつ病だけど、目標立てて達成したんだってよ」
というのは絶対にやめてあげてくださいね! うつ以外の病気で闘病中の人や、幼い子どもを育児中の人などに対しても、こういうことはいわないであげてください。
日々、目の前にあることに対処するだけでキャパシティオーバーになっている人に対して「目標を立てろ」だの「目標達成のために努力しろ」だのいうのは、ただの暴力です。ただでさえ毎日いっぱいいっぱいになっている人をさらに追い詰める言葉としては、ほかにも以下のようなものがあります。
「朝日を浴びてみれば? 朝日を浴びれば病気なんて治るよ」
「散歩をしたら? 外の空気を吸えば憂鬱なんてふっとぶ」
「ダメ元でいいから」
「やまいは気から」
このように書いても、病気じゃない方は「なんでいっちゃいけないのぉ? 悪気はないのにぃ。あなたのためを思っていってるだけだよ」としか思わないかもしれませんね。
きょう一日だけを考えて過ごす
そこで、この機会にうちのお抱えバンド『ザ・完治しない』メンバーである、うつの妖精・うつりんに、「うつとはなんぞや?」ということを聞いていきましょう。張り切ってご登場願いましょう! みんなで心をひとつにして、うつりんを呼ぶのです! せーの!
ーーうっつり~~~~ん!
「(ずるっ……ずるずるっ……)」
ずるずる音をさせながら私たちの前に現れたのは布団にくるまったのままのうつりんです! ふとんの隙間から目だけが光っているのが見えます。布団の不審な盛り上がりは、あれはベースも一緒に入っているからでしょうか?
ではさっそくうつりんに、うつ病の人の本心を聞いていきましょう。
ーーねえうつりんうつりん、うつが治るように今年の目標を立ててみれば?
うつりんは布団をかぶり、私に姿を見せないままこう答えてくれました。
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