昨年12月に放送された『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)に出演した際には、虻川は「夫に女として見られていない。女としてまた愛されたい」と苦悩を打ち明けて号泣。「手をつないだり、添い寝したり触れあいたい」のに、夫は彼女を拒絶するのだと話していた。
これに便乗して、女性週刊誌がセックスレス・夫側の子作り拒否を報道。記事では、すでに30代後半という年齢で、子供を望んでいる虻川に対し、夫はなかなかその気にならず、「虻ちゃんが慣れない勝負下着でアピールしても、旦那さんのほうは断ることが多く、子作りを拒否しているようです。それで虻ちゃん、最近は夫婦関係に真剣に悩んでいて…」と関係者のコメントを掲載している。あれから半年以上が経過した今、離婚危機報道が出るのもむべなるかな。
フツーの主婦とアメブロ主婦は違いますから
しかし虻川は今でも「理想の妻」に近付くための努力をしている。テレビではガサツな面を強調し、逆ギレしたりもしてみせる彼女だが、ブログでは「家事は好きじゃない」「でもできるようになりたい…」と素直な胸の内を明かしているのだ。そうした投稿は結婚当初だけではなく、この夏も継続されており、努力してもなかなかうまくできない自分へのもどかしさが伝わってくる。
料理なんて練習すれば誰でも美味しく作れるようになる、努力次第でなんとでもなる……と考える人間は少なくないが、実際にはどんなに頑張ってもコツをつかめない料理オンチというのもいる。虻川もその一人のようで、「苦手+センスが全くない。味オンチなのか、自分は何でもおいしい。味噌汁にダシがなくても、なんのその」なのだという。
「主婦になれたのだけど、料理が苦手で、料理の事を考えると、ため息が出る! これじゃいけないと、思うけど料理本も全く読めない」
「料理って、自転車みたいに練習すれば上手になるのか!? 何かコンポンが料理出来る人と違う気がする~><!」
「苦手な事だから、やろうと思うと、夕方頃から憂鬱になる~」
と、ブログには正直な気持ちをつづっている。
また、掃除や洗濯をするにもその都度「気合い」が必要だ。気合いを入れてベッドシーツを洗い、「私のレベルからすれば、上々」「やれば出来る」と自画自賛、その勢いで床拭きまでしたという日は、「こんな事を毎日出来たら、良い妻感がにじみ出て、良い妻の象徴、洗剤のCMに出られるかしら~」。夫がシャワー派のため、浴槽は2日間はそのまま洗わずに入って良いと決めているそうで、「3日目の日は帰り道から、あ~今日は、風呂を洗わなければいけない~」とこれまた憂鬱になるそうだ。
いざやろうと思うと憂鬱になるほど苦手だが、7月20日には「ザーサイと長ネギとごま油の常備菜」をこしらえて満足したという。いわく、「こういうのが冷蔵庫に入ってると、家庭的な家と言う感じで嬉しい」。自分が「イメージの良妻」に近付けたような気になれるから気分がアガる、ということなのだろう。とにかく彼女は「良妻」になりたいのだ。
ひょっとしたら彼女は、“理想の妻像”どころじゃなく、世の中のフツーの奥さんたちは、料理も洗濯も掃除も難なくこなしていると思い込んでいるのかもしれない。確かに他のアメブロ芸能人たちは「掃除まじめんどくせえー」「料理作ったけどマズすぎてやばかった」等々と書くことはない。愛する旦那と赤子(ベビちゃん)のために、清潔そうな家で、美味しそうな食卓を囲んでいる。だがそれが「フツー」では決してないし、家庭の在り方はもっと多様だ。
だから、家事が苦手だからといって、虻川が「結婚に向かない人」だというわけではない。しかし一方で、おそらく旦那との対話をおろそかにしている点では「結婚に向かない人」と言えなくもない。先述の通り、彼女の夫は「料理をしなくてもいい」と申告しているわけで、無理に料理やその他の家事をこなそうとしてネガティブになっている妻よりも、家事は外注でいいから明るく面白く機嫌のいい妻でいてほしい、と思っているかもしれない。虻川は世間の言う「理想の妻」イメージに近付こうと悪戦苦闘するよりも、互いの価値観のすり合わせをすることがまず第一ではないだろうか。
(ヒポポ照子)