インタビュー

「私が小陰唇を整形してみたワケ」…まんこアートで疾走するマンガ家・ろくでなし子

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(こんちわ~、ろくでなし子です!)

 マンガ家であり、アーティストでもある、ろくでなし子さん。マンガ『デコまん』(ぶんか社)では、小陰唇手術体験をセキララに綴り、自らのまんこで型を取ってデコレーションした「デコまん」や「ジオラまん」を発表している。「まんこの風通しを良くする」をモットーに活動中のろくでなし子さんに、小陰唇手術を受けたきっかけから、現在の活動に至るまでの経緯、そして今後の野望を聞いた。

小陰唇がコンプレックスだったから整形した。それだけです。

――そもそも、なぜ小陰唇の整形手術を受けようと思ったんですか?

ろくでなし子(以下、ろ) そりゃあ、コンプレックスだったからですよ(笑)。ただ、『デコまん』でマンガに描いたほど深刻な気持ちではなくて、手術自体はもっと気軽な感覚で受けたんです。「やってきたよ~♪」ぐらいの。
とはいえ、私もまさか自分がやるとは思ってなかったんですよね。整形に対しても、それほどいいイメージを持っていたわけでもなくて。

――あ、そうだったんですね。何かイメージを変えるようなきっかけがあったんですか?

 知人が、顔のリフトアップ手術をしたんですよ。もともとすごい美人だから、周囲の人たちは必要性が理解できなくて、「どうして?」って聞いたんです。すると、彼女は「数年前と比べると、たるんで明らかに違う顔になっている」と。
彼女は、60代の人がするようなハードなリフトアップ手術を受けました。30代なのに(笑)。でも本人は「劇的に変わらなくちゃ意味がない」と思ったみたいで。コンプレックスって、人それぞれなんですよね。
衝撃を受けたのは、その後です。実は私、それまで彼女に「きれいだけど、なんとなく暗い人だな」という印象を抱いていたんですよ。でも、整形手術後に、すごく雰囲気が明るくなって! 「こんな簡単に気持ちまで変われるなら、整形をしたい人は、した方がいいんじゃないかな」って、整形に対するイメージがガラリと変わりましたね。今となっては、整形もエステの1つ、みたいな感覚です。リスクがあるって言ったら、多かれ少なかれ、何でもリスクがあるわけですしね。

――で、ご自身も小陰唇の整形手術を受けるに至った、と。

 そうですね。私の場合は、小陰唇がコンプレックスだったので。というのも、その前に下の毛をエステで処理したんですね。そうしたら、ビラビラした部分があらわになって、気になって仕方なくなっちゃったんです。自分でも受け入れがたいし、当時のパートナーにもこんなものを見られると思ったら嫌だったし、そもそも誰も教えてくれないから正常な形とか知らないし(笑)。

男はまんこを見ているようで、見ていない!

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(ワンピースが可愛い~。まんこアートやってるけど、フツーの女性なんですよ!)

 

――確かに、女性同士って男性みたいに性器を見せ合うこともないですし、ネット上にも「私の小陰唇はこうなんですけど変ですか?」みたいな質問ってたくさん上がってますよね。実際、小陰唇の手術ってどんなものなんですか?

 ニワトリのアゴ下みたいなビラビラの一部をレーザーメスで切って、足を閉じたときに飛び出して見えないようにする、みたいな感じですね。価格は16万円ぐらいで、時間は手術の内容によってまちまちですが、私は小陰唇が二重になっていたので、少し長くかかりました。その分、途中で麻酔が切れてきて痛かったんですけど、「取ったぞ~♪」って達成感であまり気になりませんでしたね(笑)。
でも、手術をしたのは、あんまり腕のいい美容整形外科じゃなかったようなんですよ。後で知ったのですが、私の受けた手術はちょっと失敗だったらしいです。おまけに、術後に納得のいかないやりとりもあったし。手術代が安くなるモニターになったんですが、手術から1年の間、定期的に術後の経過写真を撮られるんですよ。その撮影日をドタキャンしたり日時を変更しただけで違約金を払わないといけないという契約書にサインをさせられて。でも、場所が場所なだけに、生理になったらどうするの? って。それに、数カ月先の予定なんて組めないじゃないですか。その辺がまったく融通がきかなくて。意外と面倒くさいので、モニターで安く整形手術を受けたい人は、よく考えた方がいいですね。

――美容整形外科の選び方に、コツってあるんですか?

 私はネットで検索をして、上位に出てきた美容整形外科に行ったんですよ。「女医だから安心かな」程度で、評判などもきちんと調べずに……。なにしろ、「今すぐ手術を受けたい!」っていう衝動で、居ても立ってもいられなかったので(笑)。
だから、ネットで調べてすぐに出てくるからといって、そこがいい美容整形だと信じないほうがいいですよね。手術が受けられるクリニックはたくさんあるので、何カ所か回って無料カウンセリングを受けるなど、ある程度の下調べはしたほうがいいと思います。いい美容外科はすぐに手術をしようとしなかったり、手術前に親身になってカウンセリングしてくれたり、あとは予約が取れないぐらいに、お客さんに人気だったり。

――整形した後は当然、当時のパートナーが術後のまんこを目にするわけですよね。その時の反応などは……?

ろ ところが、気付きもしなかったんですよ(笑)。男の人ってね、まんこを見ているようで、実はきちんと見ていないんです。それに、友人やマンガの読者さんから「ビラビラしてるのなんて、当たり前じゃね?」みたいな反応があって……。私、すごいムダなことをしてしまったんだな~と(笑)。

――なるほど~。

 

※次回、後編では、手術後のまんこをネタにした作品「デコまん」制作と、その後の活動についてお話を聞きました!後編はこちら

これがデコまんです!

(これがデコまんです!)

(取材・文=有馬ゆえ)

■ろくでなし子 /漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)
ろくでなし子ホームページ http://6d745.com/
日本性器のアート協会ホームページhttp://www.jsoa.jp/