「天空の城ラピュタ」ヒロイン・シータはなぜモテる
とあるフライデーナイト。私はそわそわしながら、夜の9:00になるのを待っていました。金曜の夜だからといって、ダンスパーティに行くために恋人のお迎えを待っていた、とかではありませんよ。何を待ってたかってアンタそりゃ、「バルス祭り」(注1)に参加するため、「金曜ロードSHOW!」で『天空の城ラピュタ』が放映されるのを待ってたんですよ!
前回「ラピュタ」が放映された2011年、私はテレビを持っておらず、当時まだ使っていたmixiとTwitter両方で皆が楽しそうにバルスバルス言うのを見て、すごく羨ましかったんです。参加したかったんです。
時は流れて2013年。この日を逃したら、『ラピュタ』が再び放映されるまでにまた2年程待たねばならないかもしれません。普段はどんな番組でも録画してマイペースで見るのが好きですが、バルス祭りに参加するためには、リアルタイムで放映見ることが必須。お風呂と歯磨きをすませて、この日だけはきっちりとテレビの前で待機し、放映された時間に拝見しました。
結果、Twitterそっちのけで『ラピュタ』に魂を全部持っていかれてしまいました。『ラピュタ』にはヒーローのパズー、ヒロインのシータをはじめとして魅力的なキャラが沢山出てくるのですが、宮崎駿監督映画のすごいところは、私のような、人間キャラクターにあまり感情移入できない者をもとりこにしてしまう点だと思います。今回私が一番感情移入したのは、何を隠そう、ロボット兵器です。ああ、要塞でシータを守るロボットさんの健気さよ……!「バルス」が唱えられた後、「ハイ、お片づけ、お片づけ~」という風に飄々と去って行く、庭師ロボットさんの悲哀よ……! 思い出すだけで涙が出てきますね!
人間のキャラクターに対しては、どうしても斜めから見てしまうのは、私にはいろいろと欠陥があるからです。たとえば、私は、ものすごく、モテない。そのことに対して自覚はあったものの、『ラピュタ』では、ヒロイン・シータのモテモテっぷりを見て、どれだけ自分がモテないかをあらためて痛感しました。