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自殺未遂騒動のサークルクラッシャー・日南響子に学ぶ「男との別れ方」

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新たなステージへダイブ

 そんな危ういインターネット活動をおこなっていた彼女は、2012年7月に「どうやったら事務所変われるのかな? 誰か知り合いの事務所に言えば良いのかな? ちゃんとマネージメントのできる事務所に移りたい。」と爆弾Tweetをカマし、一悶着を起こしています。この発言に対する懲罰として今年6月に公開された映画『桜姫』で激しい濡れ場を演じ「させられ」、2013年度のカレンダーの発売停止の要因ともなったと噂され、今回の『non-no』専属モデル卒業の発表は、この舌禍事件以降「さすがに彼女のTwitterでの奔放さも影を潜めたか……」と思っていたところの出来事でした。

 しかし、この卒業ニュースと同時に入ってきた彼女の自殺未遂報道は、「まさか!」というよりはむしろ「やっぱり!」といった意味で衝撃的でした。男性関係に悩み、もともと精神的に不安定だったことからタクシーに飛び込み一時意識不明、というこの自殺未遂の裏側には、交際相手の男性によって、彼女が入れ込んでいたニコニコ動画の関係者との浮気をTwitter上で暴露されたことがあると言います。この情報を頭が入った状態で『non-no 10月号』に掲載された卒業インタビューを読んでみると、700字に満たない彼女の言葉(らしきもの)が、また違った形で読めてしまうでしょう。

 以下は、彼女のインタビューの要約です。

・『non-no』の現場は、内気でコンプレックスだらけだった自分を優しく包み込んでくれて、成長できた
・現場で学んだ「純粋に自分がよいと思えるものを、楽しんで届けたい」という思いを中途半端にしたくないので今回の卒業を決めた
・「モデルとか女優とか、そういう型にはまらない内面を表現できる人になりたいの」
・「新たなステージで頑張ります♪」

 読んでいて、新たなステージに入った瞬間、すごいギアチェンジしすぎだよ……(あやうく天国ステージだったじゃんか……)とツッコミたくなりますが、それ以上に「型にはまらない人」を志向する割には、このインタビュー記事自体に「型にはまった空虚さ」が充満しているところが気になります。正直な感想を申せば「みんなに愛されたモデル・日南響子」とうたわれているにも関わらず、ちょっと寂しい扱いと言えましょう。

 自殺未遂が予期され、スキャンダルが発覚する前に雑誌から切られたかのようなバッド・タイミングですから余計にそう感じられるのかもしれませんが、この気持ちは、人気AV女優が歌手を目指してAVを引退し、そのまま表舞台から姿を消してしまう寂しさにも似ている。事故があったのは8月15日の20時ごろとされていますが、その20時間ほど前から彼女は新たなTweetを投稿しておらず、このままフェードアウトしても不思議ではないでしょう。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra