ゴシップ

下品? 広末涼子・吉高由里子・蒼井優が「嫌われ女優」になった理由

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広末涼子

『広末涼子 Teens―1996-2000』集英社

 毎年恒例の、「週刊文春」(文藝春秋)【「好きな女優」「嫌いな女優」ランキング】が今年も発表された。同誌の公式HP「週刊文春WEB」のメルマガ読者を対象にしたアンケートで、回答は1,500通ほどだったという。

 好きな女優の1位は綾瀬はるか。2位の吉永小百合と綾瀬は、もはや「不動の好感度女優」と言ってもいいかもしれない。演技派と賞賛される満島ひかりが3位に飛び込み、『あまちゃん』能年玲奈が4位に入るなど、新鮮な顔ぶれになっている。一方、嫌いな女優ランキングも130票の「嫌い」を集めたトップはご存知嫌われ女優、泉ピン子。こちらも不動だ。しかし2位に剛力彩芽、3位に上戸彩がランクイン。CM契約本数は非常に多いのに、「文春」読者からはずいぶん嫌われている。大手プロダクション「オスカー」の強引なメディア露出が仇となっていることは明らかで、7位に武井咲も入っているが、上戸には「欲深い油断ならない女」とテレビ鑑定家から辛辣なコメントが。

 嫌われ女優4位は小雪、5位は沢尻エリカで、このランキングの常連だが、以下の順位が波乱含みだ。まず6位に広末涼子。そして9位に吉高由里子12位に蒼井優が入賞している。いずれも前回はランキング外だった女優たちだ。読者コメントによれば、広末は「子供っぽい話し方」だそうで、彼女を好きだと公言してはばからない男たちを「幼稚」とバッサリ。ワーストテン入りを果たしてしまった吉高には、「品がない」というコメントがついていた。

 回答者は女性に限定しているわけではなく、男女(おもに40~60代)から寄せられているため、“女の嫉妬”とは言い切れなさそうだ。どうも、オジサン・オバサンから見て「だらしがない」「不潔」「強欲」「実力がない」といった印象の強い女優たちが嫌われているようである(10代後半の男女1,500人にまったく同じアンケート調査を実施したら、一体どんな結果が出るか、好き嫌いが分かれる決め手は何か、気になるところ)。

 さて、広末は一度「奇行癖」「デキ婚」で失墜したアイドル的人気を、映画『おくりびと』の高い評価によって女優方向にシフトさせて回復。しかし全身タトゥーのキャンドル職人と「二度目のデキ婚」をしたことで、特に中年層からはだらしがないという目で見られているようだ。吉高は女優でありながら気取らず奔放な振る舞いをしたり、Twitterで謎のポエムをしたためたりと自由な女だが、その奔放ぶりが癪に障るのだろうか。蒼井優に至っては、たびかさなる恋愛ゴシップと、それにまつわる「魔性」のウワサが、「ブスのくせに男をたぶらかして遊びまわる女」のイメージをムクムクと独り歩きさせてしまっているように感じる。

 世間的に嫌煙の波がきていることもあって喫煙女優は嫌われがちだが、喫煙者である満島、小泉今日子(好き10位)、真木よう子(好き12位)は影響なし。品行方正で優等生的な女優、あるいは凄味のある演技をする実力派女優。このいずれかが伴うことが、「好きな女優」にランクインする秘訣なのかもしれない。唯一疑問なのが、昨年は圏外の名取裕子が「好きな女優11位」に入賞していることだ。名取裕子56歳、何があった。
(犬咲マコト)