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オーガニック=安全、中国産=危険は真実か? 食の専門家がズバリ答えます

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 オーガニックや無農薬栽培とまではいかずとも、農薬の問題から〈中国産だけは避ける〉という声もよく聞きます。週刊誌などでは、中国産の野菜から基準値以上の農薬が検出された! なんて記事をよく見かけますが、これはどう解釈すれば?

左巻「そういったニュースが定期的に上がるのは、〈検査しているからこそ〉だとも言えます。中国現地で食べられているものに関してはわかりませんが、日本へ輸入される野菜はきちんと検査するルールがありますから、日本で販売されている中国産野菜を食べても健康的な問題はありません。輸入される野菜は抜き打ち検査的に残留農薬がチェックされるけど、国産の作物が抜き打ち検査されることはほぼありませんから、逆に国産のもののほうが残留農薬の多い可能性だってあるんです」

 無農薬栽培についてはどうでしょうか。

左巻「無農薬栽培は、農薬以上に危ないワケの分からないものが使われている可能性がありますよ。例えば除虫効果を狙って使われる木酢液(もくさくえき)みたいなものには、いろいろな有機物がいっぱい入っている。わたしが思うには、それらには発がん性のあるような、成分的に問題があるものがたくさん入っているんだけど、天然にあるものだからいいんだと思われているんですよね」

「このお野菜、無農薬の自家栽培なのよ~」なんておすそわけが、怖くなってくるお話です! お次は無農薬やオーガニック推しの方々が嫌いがちな〈添加物〉は、健康においてどうなのでしょうか。

カビないパンは食べないほうがいい?

左巻「農薬と同様、量によっては毒になりますが、一生食べても問題のない量というのが算出されたうえで食品に使われていますので、まずひとつはそれを判断基準としましょう。ただし“毎日一定量の試料を一生食べ続けても異常の出ない最大無作用量(1日の摂取量)が動物実験で推定されたうえで、その100分の1量をヒトの1日摂取許容量とするという方法が採用されていますが、それが妥当性のある安全率かどうかは、わたしには分かりません。しかし、添加物を使わないと食品の劣化が早まるという問題点は確かにあると思います。最近の食べ物は低糖度、低塩分の傾向がありますので、より微生物が繁殖しやすいと言えます。すると無添加では日持ちせず、食中毒のリスクが高くなります

 ネットの定番ネタで、〈山崎パンはカビない! だから添加物たっぷり!〉というのがありますよね

左巻「臭素酸カリウムですね。本来は使っても(製造の過程で)分解されてなくなりますが、使用が禁止されている国もあるので、使う事そのものが問題とされました。そんな経緯があるので現在メーカーでは使われなくなってきていますが、叩く人たちはそのことには触れないので、いつまでもネガティブな話ばかりが広がります。最近は無添加や有機栽培だけでなく、低糖質なども健康にいいとされていますが、今現在、世界的に長寿と言われている日本のお年寄りを見てみると、はたしてそういう食生活をしてきたのか、という点に疑問を持ってほしいですね。添加物も糖質も、化学肥料を使った野菜も、普通に食べてきたはずですよ」

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山田ノジル

自然派、エコ、オーガニック、ホリスティック、○○セラピー、お話会。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のないトンデモ健康法をウォッチング中。当サイトmessyの連載「スピリチュアル百鬼夜行」を元にした書籍を、来春発行予定。

twitter:@YamadaNojiru

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