そもそも、ここまで騒動が拡大し事態が悪化したのは、流出したLINEのトークで、ベッキーが「あまりにも明るすぎた」ことにある、と、芸能リポーターの井上公造が分析している。それは大きいだろう。川谷が結婚していることを打ち明けた後も、ベッキーは「大丈夫だよ」「今(あなたと)出会えて良かった」と前向きに受け止めてメッセージを送り、彼が「妻に大事な人がいると伝えた。よかったんだろうか」と逡巡すると「プラスだよ」と励ました上で、「(奥さんが離婚に納得するまで)待ってあげて」。「週刊文春」(文藝春秋)の直撃取材を受けて、不倫の交際であることが報じられると分かってからも、「これで逆に堂々とできるかも」と言う川谷に同意し、「ありがとう文春!」「センテンススプリング!」と喜んでみせた。マスコミ向けの緊急記者会見では涙を浮かべながら「ただの友達。軽率だった」と強調していただけに、裏腹なポジティブLINEがタレント好感度に大ダメージを与えた。
芸能界の第一線で15年以上働いてきたベッキーであるから、この報道が自身の仕事に悪影響を及ぼすだろうことは承知していただろう。それでも明るく振舞い続け、川谷をリードしようとするベッキー。すべては、「絶対に彼は離婚して、私と結婚するんだ」と固く信じる思いがあったから。「楽しい春と夏になるよ」とのLINEメッセージもあったようだが、2~3月には川谷の離婚が成立し、自分たちが結婚へ向けて歩みを進められると信じているからこそである。現在、川谷と直接対面することは出来ていないにしても、“遠距離恋愛”のつもりで電話やメッセージのやりとりを続けているのであれば、「憔悴しきって」いることはないのではないか。むしろ覚悟を決めて晴れ晴れしているかもしれない。
しかし。仕事を捨てて愛する男に突っ走るベッキーは、退路を自ら断っている。どれだけ前向きに恋人を信じているとしても、裏切られないとは限らない。だからこそ周囲の仕事関係者も、「冷静になってほしい」と諭している。