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覚せい剤逮捕の清原、「父親として」の宣言もむなしく…

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清原和博

「男」とは…?/(「男道」幻冬舎)

 2月2日夜、元プロ野球選手の清原和博(48)が、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで警視庁に現行犯逮捕された。清原容疑者は2日午後9時前、東京・港区東麻布の自宅マンションで覚醒剤0.1グラムを所持、私のものに間違いありません」と供述し、容疑を認めているという。現在は警視庁本部に勾留されており、使用についても取調べが進められている。

 清原の覚せい剤使用について、最初に“疑惑”を報じたのは「週刊文春」(文藝春秋)、2014年3月のことだった。同記事では、清原と親しい人物の話として、「清原が覚せい剤などの禁断症状に苦しみ、13年に足立区の精神科病院に1週間ほど緊急入院し治療を受けた」との証言などを掲載。選手生活の晩年から膝の痛みに悩まされ、思うように野球関係の仕事も舞い込まず、夫婦関係も冷え込んでいる――そうした“事情”が、違法薬物へ走らせたと推測されていた。記事には清原の奇行や不倫、取材記者への暴行も記され、そして清原亜希夫人(当時)が複数の知人に「暴力的になり、激しく怒る。刃物を持って追いかけまわされたこともある」と相談したともあった。この記事により、清原はタレント活動を一時休止。14年9月には、亜希氏と離婚することとなった。

 離婚のわずか一年半ほど前、亜希氏はウェブサイトのインタビューに応え、「私にとって一番大切なものは、やはり家族。子供を持ってからとくにそう思うようになりました。”生きることの大切さ“というのが私の人生にとっての一番の課題で、家族はそのベースとなるもの」と話していた。無論、その時点での「家族」は夫を含め息子2人との4人家族。もともとタレント活動をしていた亜希氏は00年に清原と結婚し引退、08年に40代女性向けファッション誌『STORY』(光文社)のモデル活動を始めて大ブレイクを果たした。そのことを彼女は「夫が『やってくれ』と背中を押してくれたから」と折に触れて話し、清原に感謝の意を示していたものだった。

 だが清原の度重なる女性問題や暴力的な振る舞いは、亜希氏にとって耐え難いものになっていったようだ。2013年4月に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、亜希氏は高嶋ちさ子、白城あやか(元宝塚女優、中山秀征の妻)と出演、「息子を持つ母親」トークを繰り広げ、「(清原との馴れ初めについて)母親を大事に思う姿に惹かれた」と話した。しかし同じマンションに住む隣人であるという高嶋ちさ子に、「夫婦喧嘩すごくない? 半端ないよ! 家壊れるかなって思う時ある。壁をドンドンって、朝5時くらいから」と暴露される場面もあったのだ。

 「息子を守るため」に離婚を決意したという亜希氏。清原も子煩悩で知られてはいたが、どれだけ“子供のため”を思っても、自分の弱さや甘えに対峙し、自己を制御することは難しかったのだろうか。離婚発表時、清原は「離婚はしても子供たちの父親であることに変わりはなく、私は父親として、野球人として、今できることに全力を尽くしていく所存です」とコメントした。実際、「文春」報道後の時期は薬物を断とうとしていたとの見方が強い。離婚後、「自由に子供に会えへんのが一番ツライ」とぼやき、週刊誌の対談企画でも「息子たちに会いたい」と吐露。すでにブログ自体が削除されてしまったが、自身のブログではたびたび息子への思慕と一人になった孤独を綴ってきた。であればこそなおさら、清原はその孤独に耐え、「今できることに全力を尽くしていく」しかなかったはずなのだが……。

 昨年4月に亜希氏がリリースしたエッセイ『お弁当が知ってる家族のおはなし』(集英社)には、これまで彼女が家族のためにつくってきた料理について多くのことが書かれているが、離婚した前夫の名はどこにも出てこなかった。