カルチャー

縄師ごとに緊縛スタイルは違う!Kinbaku文化の祭典・「マニフェスTOKYO2016」をじっくり味わうレポ

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 SM愛好友達と共に参加したAさん(29歳、女性)は「まったく違う緊縛スタイルを持つ縄師さんたちのステージを1度に楽しめて、今日は本当に贅沢。いろんな縛りが見られて、勉強になるしとても楽しいです」と笑顔で感想をくれた。

 主に麻縄を使い、縛り方や吊り上げ方、責め方にさまざまな様式を伴う日本の緊縛は、海外のSM愛好者たちにもそのまま“Kinbaku”という単語で知られている。今回、マニフェス参加のために来日したフランス人縄師・Marika Gorgoneも“Kinbaku”の世界に魅せられ、Kinbakuを伝道するひとりだ。Gorgoneの師である奈加あきらと、SM界の重鎮女優・川上ゆうが務めた大トリのパフォーマンスでは、賑やかだったフロアも静まり返り、ベテラン勢が織りなす緊縛空間の狂気と美しさを圧倒的に見せつけた。6組の縄師と受け手を物理的に結ぶものは縄だけだが、縛りの様式美の他にも、2人の目線、抱擁、目には見えない感情や情緒など、縄以外のものが人間を縛る様を味わうのも、緊縛ショーの楽しみ方のひとつかもしれない。

 今回、約1年かけてイベントを実現・成功させたオーガナイザーの葵マリーは、「次回も必ず開催したい。縄にほんの少しでも興味がある人にぜひ足を運んで欲しい」と来年への意気込みを語った。主宰の川上ゆうも「広い会場で昼間から緊縛イベントを行うことで、女性にも入りやすい空間作りを心がけています。広いといっても、SM関係者と1対1で直接お話しができますから、不安や心配ごともすぐに聞くことができますよ。興味はあるけどお店には入りにくい……という女性にこそおススメです。SM文化をもっと身近に感じて、新しい快感をぜひ見つけに来てください!」と笑顔でアピールした。(敬称略)

神凪(右・縄師)×神楽。パートナーを組んで10年という熟練組が魅せる花魁縛り。組んだ手に垂らすローソクの演出が女性ファンに好評

神凪(右・縄師)×神楽。パートナーを組んで10年という熟練組が魅せる花魁縛り。組んだ手に垂らすローソクの演出が女性ファンに好評

風見蘭喜(右・縄師)×若林美保。鬼畜系緊縛師とされる風見の縄が、均整のとれたワカミホの白く美しい身体に食い込む様は圧巻

風見蘭喜(右・縄師)×若林美保。鬼畜系緊縛師とされる風見の縄が、均整のとれたワカミホの白く美しい身体に食い込む様は圧巻

奈加あきら(左・縄師)×川上ゆう。奈加の生きもののような縄使いが、川上の艶めかしい肌を襲う。映画1本を見たかのような感覚になる縛り

奈加あきら(左・縄師)×川上ゆう。奈加の生きもののような縄使いが、川上の艶めかしい肌を襲う。映画1本を見たかのような感覚になる縛り

会場のブースでは、緊縛をモチーフにしたハンドメイド作品の販売も。写真は“緊縛的布小物「巡」”。

会場のブースでは、緊縛をモチーフにしたハンドメイド作品の販売も。写真は“緊縛的布小物「巡」”。

マニフェスTOKYO2016 運営 (有)サンクチュアリ

(取材・文/鈴木えみ 撮影/石川真魚)

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鈴木えみ

元デリヘル嬢(副業型、関東近郊の中級店)。写真はデリヘル勤務当時の“パネル”として使用していたもの。フリーター、時々ライター。

twitter:@emi_sws