8月24~25日、今年もNTV系列の一大イベント『24時間テレビ36 愛は地球を救う』が生放送された。瞬間最高視聴率は39.3%(ビデオリサーチ調べ=関東地区、以下同)で、中継視聴率も歴代4位の18.1%と上々だった。
ただ、毎回、「偽善」「ギャラはいくらだ」等々、同番組には批判の声も大きい。特にチャリティマラソンには「24時間走り続けなくても到達するような距離をダラダラ歩いている」といった厳しい意見や、「車で移動している」というヤラセを疑う意見まで毎年多くの声がネット上に散見する。
今年のチャリティマラソンランナーを務めたのは、森三中・大島美幸(33)だった。2カ月前からトレーニングを積み、88.4kgあった体重を71.7kgに絞って挑んだマラソン。24時間テレビのフィナーレでゴールインすることはできなかったが、26時間17分かけて88kmの距離を完走した。
この模様は後続番組の『行列のできる法律相談所』で引き続き生中継され、ゴールの瞬間は視聴率33.6%だったという。大島は巨体を支え続けて痛む膝を抱えながら、しっかりした足取りでゴールテープを切った。しかしひとつ腑に落ちない気持ちが残ったのは、彼女がマラソン挑戦を決意した大きな理由が自身の流産経験にあった、と伝えた点である。
番組内では大島の夫で放送作家の鈴木おさむ(41)が作成したVTRを放送。昨年9月、結婚10周年を祝って妻のために作ったDVDだという。その映像では、2007年末に妊娠が発覚して妊娠検査薬を手に喜ぶ大島の姿と、年が明けた08年1月の健診で流産が発覚したこと、そして大島がこの辛い経験を精神的に克服して「これからは(笑いのために)もっともっと体を張っていく」と誓ったこと、などが描かれていた。今回のマラソンも、自分が体を張ることで、泣いている誰かが笑ってくれるのなら、喜んで体を張りたいという気持ちで臨んだのだという。
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