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膣トレだけじゃ物足りない♡自由に楽しむクリトリス

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人類がまんこに加えてきた、美白・脱毛・装飾などなどの“まんこカスタマイズ”の歴史をふりかえる連載「まんこカスタマイズAtoZ」。今回は、「クリトリスを鍛える方法」のお話です。(連載・全10回予定)

突然ですが、質問です。

あなたは一体いつ、「クリトリス」というものの存在を知りましたか?

女性の体の全パーツの中で、「性的に気持ちよくなれる」以外の役目を一切果たさない器官はクリトリスくらいのものでしょう。そうであるがゆえにクリトリスは、ある種のタブー扱いを受け、社会的にも文字通りの意味でも奥深くに隠され続けてきました。

が、「気持ちよくなれるのっていいじゃない!」ということで、近年はクリトリスを大きく鍛える方法もいろいろと考案されてきています。今回はクリトリスの歴史から、具体的な“クリトレ”方法までを一挙に見ていきましょう!

クリトリスは隠れているんじゃない、隠されてきたんだ!

「何をきっかけにクリトリスを知りましたか?」と聞かれて、「学校の授業で」とお答えになる方は、おそらく多くはないのでしょう。私個人は、中学校の保健体育の授業……の後に無駄に「クリトリス!」と叫んで男子だけからウケを取っていたクラスメイトからその単語を知りました。

しかし、その“クリトリス”が一体どこにあるものなのか、何のためのものなのかは知りませんでした。大人に聞いても答えてもらえなかったし、Yahoo!きっずで検索しても出てこなかったのです。

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ちなみに、「陰核」でもダメです。「卵巣」だと出てくるのに、どうして? やっぱり、おんなのこがおかあさんになるのに関係ないことだと思われているからでしょうか。私はなんだか、「私の身体にはその名を出すこともはばかられるイケナイものがついているらしい」という気味の悪い感覚に包まれていました。

同じ想いを抱いていた女の子は、現代日本だけでなく、中世ヨーロッパにもいたことでしょう。「大きなクリトリスは淫らな女の象徴だ!」みたいなことを言っている資料は、1725年イギリスの「オナニア~自己を汚すことの凶悪な罪~」から、1905年フランスの「ル オナニスム~自慰行為により起こる病についてのエッセイ~」まで、枚挙にいとまがありません。っていうか今思ったんですけど、このサブタイトル付けがちな傾向はなんなんでしょうか。

当たり前ですが、クリトリスの大きさには個人差があります。クリトリスの大きさから性欲の強さがわかるものではありませんし、性欲が強いからといって何がいけないんでしょう。ベトナムでは2012年、頭を負傷して意識不明になった13歳の女の子が「人よりもクリトリスが大きいから」と陰部まで手術される出来事がありました(出典:ベトジョー ベトナムニュース)。彼女は、自分のクリトリスがどんどん大きくなっていくということを恥じ、母親にすら相談できずにいたそうです。

逆に、と言ってはなんですが、歴史の上では生まれつき大きなクリトリスを積極的に楽しんで生きてきた人々もいます。

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牧村朝子

1987年生まれ。タレント、文筆家。2013年にフランス人女性と同性婚、現在フランス在住。セクシャリティをテーマに、各種メディアで執筆・出演を行う。将来の夢は「幸せそうな女の子カップルに”レズビアンって何?”って言われること」。

twitter:@makimuuuuuu

ブログ:http://yurikure.girlfriend.jp/yrkr/