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風俗嬢にとっての「いいお客さん」「悪いお客さん」の違い

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個人的に会おうとしてくる人

初めて接客したその日に「連絡先教えて。今度ご飯行こうよ」と言ってくる人もいれば、毎回「いつになったらデートしてくれるの?」としつこく聞いてくる人もいます。まぁ指名して呼んでくれているぶん、いいお客さんでもあるのですが……。

過去には、「仕事ばかりして出会いないでしょ? 僕が君の彼氏になってあげる」とものすごい勘違い発言をしてきた人もいました。この時ばかりは、「彼氏いるので大丈夫です」と言ってしまいました(笑)。あとは、「お店に渡すのと同じぶんのお金をあげるから、個人的にマッサージしてよ。そうすれば君も儲かるでしょ?」と言ってくる人や、「月いくら欲しいの? 愛人になってよ」と愛人契約を持ち出す人までいます。

私はお客さんとは個人的に会わないと決めていますし、お店側からもお客さんと個人的に会うことや連絡先を交換することは禁止されています。禁止する理由はおそらく、キャストがお客さんと個人的に会えばそのぶんお店の売り上げは減りますし、そのキャストが他店に移籍した場合にお客さんを持っていかれてしまう可能性があるからだと思います。

ただ、自分自身が嫌だ、お店側からも禁止されているからといって、「無理!」と無下に断るのではなく、触ってくるお客さんに対してと同様、上手にかわして次の指名に繋げる必要があります。これがなかなか面倒で、よく頭を悩まされる課題ではあるのですが……。

お店の人からは、「お客さんから連絡先を聞かれたら、お店から禁止されているからと断ればいい」と言われますが、お客さんからは「内緒にすればいい」と返されるだけなので、ほとんど効果がありません。

はっきり、「プライベートでお客さんと会う気はないし、そうする義務もない」、「お客さんに恋愛感情は持てないし、体の関係を期待しているのなら尚更無理です」、「連絡先が流出して、万が一身バレしたらと思うと怖くて無理」、「個人的に会うよりも、お店を通して呼んでくれたほうが指名にカウントされるし、新しいお客さんもつけてもらいやすくなるから、そのほうがありがたい」、「たとえお小遣いをもらって会ったとしても、ちゃんとお店に出勤したほうが貰える金額が大きいので休みたくない」と本音を言ってしまえればどんなにラクかと思いますが、結局「今は忙しくてプライベートの時間が全くない」とか「まだ信頼関係が出来てないから連絡先は教えられない」と歯切れの悪い断り方をするばかりです……。

プレイ時間の中でデート気分を楽しんでくれるいいお客さん

一方で、プレイ時間の範囲内で宿泊しているホテルのレストランで食事をご馳走してくれたり、部屋で一緒にDVDを見たりしてデート気分を楽しんでくれるお客さんもいます。中には私の出勤時間いっぱいを貸し切ってくれて「これで指名ポイントに大きく貢献出来たかな」とまで言ってくれるお客さんもいます。

「気に入ったキャストとゆっくり過ごしたい」と思っている点では個人的に会いたがるお客さんと同じだと思いますが、きちんとお店を通してくれるお客さんは本当にありがたいですし、一度会ったお客さんにまた指名してもらえることは本当に励みになります。

当たり前のことですが、お客さんはお店にお金を払うことでサービスを受けていて、私たちキャストもお店を通してお客さんからお金をいただくことでサービスを提供しています。お店を通して作られた、サービスの受け手側と提供する側。いいお客さんは、お互いのこの立場をきちんと理解してくれているからこそ、きれいに遊んでくれるのかなと思います。

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