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過剰サービスをしてくれるキャストが「いい風俗嬢」? お客さんのニーズとお店のマネジメント

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Photo by sumaryanto bronto from Flickr

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私は風俗業界の中では比較的ソフトサービスと言われている、性感エステという業種に従事する現役風俗嬢です。

特に、私が働くお店は、「女性キャストの体に触れる行為はNG。フェラなどのヘルスプレイもなし。最後は手コキでお手伝い」という超ソフトサービス店なのですが、そこで生き残っていくにはそれなりに苦労もあり、今までの記事でもいくつかエピソードを交えながら実情をお伝えしてきました。

今回は、お店とお客さん、それぞれにとっての「いい風俗嬢」、「悪い風俗嬢」について考えていきたいと思います。

以前、「風俗嬢にとっての『いいお客さん』『悪いお客さん』の違い」という記事で、いいお客さん=「決められたプレイの範囲内で楽しんでくれるマナーの良い人」、悪いお客さん=「ルールを守らず、キャストの嫌がる行為をするマナーの悪い人」だと書きました。

私が働くお店で言えば、お触り禁止というルールがあるのに、実際は触ってこようとするお客さんや過剰サービスを要求してくる「悪いお客さん」のほうが多く、最初の頃はよく、「触られないなんて嘘じゃん! めっちゃ触られるし!」といちいち憤りを感じていました。今でももちろんこういうお客さんにはムカつきますが、慣れたというか、「仕方ない」と思ってかわしています。

もちろん、マナー良く大人しくマッサージを受けてくれる「いいお客さん」もいます。でも、前回も書いたように少なくないお客さんが、心のどこかで「決められたプレイやオプションにはないサービスを受けられるかも」と「ワンチャン」を期待しているのだということを、4年の風俗歴で身をもって実感しています。

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