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恋愛をしたくないなら、結婚しちゃえばいいじゃない。

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 これが女性の場合ならどうでしょうか。「男性からアプローチをしてもらえる」という風に思っているのであれば、こうした出会いに対する心理的な障壁はいくぶん低くなるでしょう。けれども、合コンにいくにしても、ちゃんと勝負服的なものを用意して、気合いを入れたメイクをしなきゃいけない……などの負荷があるでしょうから、それなりに面倒な気持ちがあるのでは? と推測されます。

 こうしてみると「出会いや、恋愛は面倒くさいから、別に良いや……」と思う人がいても自然な感じがしてきます。誰かに恋をするのが自然なら、誰にも恋焦がれないのもまた自然。ただし、そういう人間を放っておかない人間の存在が厄介なのもまた事実です。

 実家に帰るたびに「お前、彼氏はいないのか?」と訊ねてくる両親(早く結婚してもらって、孫の顔が見たいのが本心)、あるいは「○○ちゃん、なんで彼氏作らないの~?」と訊いてくる職場の同僚女子(彼氏持ちである自分をアピールしたいだけ)。

 こうした方々に「限られた自分の人生なのだから、自分の好きにさせてくれよ、放っておいてくれよ……」と内心思いながら「いや~、仕事が面白くて、恋愛とか今は良いかな~」と適当に回答しても、妙な心配を煽ったり(ウチのコは大丈夫か、女の子なんだからさっさと結婚すれば良いのに。それにしても孫をこの手で抱きたいなあ)、上から目線で「え~、勿体ない~!」(強がり言ってホントかわいそう~)と言われたりするだけなので、つける薬がありません。

結婚しちゃえば恋愛しなくていいんです!

 出会いや恋愛に積極的になるのも面倒だし、消極的でいても面倒。この「前門の虎、後門の狼」状態から抜け出す一番の近道は、結婚してしまうことです。もう恋愛をしないために、結婚してしまえば良いのです。

 「恋愛ができないのに、結婚なんかできるわけないだろ!」という声が聞こえてきそうな提案ですが、そうした反論は「結婚は、恋愛から発展的に移行するもの」という常識に捕われた意見だと言えましょう。その移行の契機としては、だいたい次のことが考えられます。

1.妊娠したので結婚する
2.そろそろ良い歳なので結婚する
3.「この人が理想だ!」と思ったので結婚する
4.結婚すると会社からの補助が大きくなるなどの、経済的メリットがある

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra