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「育児と就業を両立する女性の割合」ワースト勢が揃う関東圏…残念な県は残念なまま? 女性活躍推進法チェック【関東ブロック】

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データ・情報が豊富な東京都。今後の活用に期待

東京都はスウェーデンの国家予算に相当する13兆円もの予算を持っている都市です。住んでいる人数も1,000万人と、日本の約1割。人や企業、予算も多い東京の取り組みは期待せざるを得ません!

東京都は、「東京都女性活躍推進ポータルサイト|TOKYO ワーク・ライフ・バランス」という特設サイトを作り、情報をまとめています。「ワークライフバランス」ではなく、もっと女性活躍推進法に絞った内容にしても良いのでは、とも思いますが、より広い視点で取り組んでいくのが東京都の方針なのですね。

行なっている主な事業としては、

・ワークライフバランスに関する意見交換会、研究会
・様々な企業の取り組み例の紹介
・専門家によるセミナー、コラムの紹介

です。こういった取り組みは他の県でも行なっていますので、特徴があるというわけではありませんが、細かい作り込みが見られます。特設サイト上にワークライフバランスに関するQ&Aが掲載されているのですが、その数はなんと52問。全ての質問を数行に渡り、回答・解説しています。ちょっと文字が多すぎると思ってしまうほどです。

また、注目すべきは、「東京都女性活躍推進白書」。東京都独自で様々な調査を行い、その結果を228ページにも渡る白書でまとめています。「◯◯白書」は省庁が発行しているイメージでしたが、各自治体がこうした白書を発行されると、自分が住んでいる街について詳しく知りたいときに便利かもしれません。

こういった調査・報告書は、実態が分かるだけではなく今後の取り組みにも活用されます。特に、東京都のように大きな自治体だと、1つに事業にかかる予算も多額で、一度始めた事業を中止・方向転換することが難しいため、事前の調査を丁寧に行う傾向が見られます。具体的な事業に取り組む前に、

「現在の実態はどうなのか」
「その実態にあわせて、どのような対策が考えられるか」

と、まるでコンサルティング企業のように、「調査→課題の洗い出し→解決策の提示→解決策の実施」といった流れを経ていくことで、取り組みの効果が高まることが期待できます。もちろん自治体の大きさに関係なく、どの県でも事前の調査は行なって欲しいと思いますが、東京都ほどの予算がなければ、ここまで丁寧な調査は難しいのかもしれません。

ただ、「東京都女性活躍推進白書」の内容は他の県でも参考になるものでしょうから、ぜひ各県の職員の方には一読していただきたいです。

【東京都】
総合評価  ◎
女性目線  ○
お役立ち度 ◎
デザイン性 ○

・コメント
現状では評価できない。今後の活動に期待。

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