
Photo by Martin @pokipsie Rechsteiner from Flickr
先日、兵庫県の48歳女性が夫である男性の酒にメタノールを混ぜて殺害しようとし、逮捕されたという事件がありました。女性は「殺そうとは思っていなかった」と容疑を否認していますが、酒にメタノールを混ぜたことは認めており、何らかの意図があったのではないかと思われます。その後、この男性は死亡しました。
彼女の動機は不明ですが、夫婦間ではもっとも身近な存在だからこそ、時に「殺してしまいたい」と思うほどの憎しみを相手に抱くことがあるようです。過去にも妻や夫を殺害してしまったという悲しい事件はいくつかあります。そういえば、話題の連続ドラマ『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)は、夫のDVに耐えかねて妻が女友達と夫を殺害したという物語です。そうした最悪の事態は絶対に避けなければなりませんが、私の身の回りでも、実行こそ思い留まったものの、夫に対して「殺したい」との思いが頭をかすめた経験のある女性たちがいます。今回はそんなエピソードを紹介します。
■義父の突然の退職と即日同居を告げられた時
「50代の義父は3年前に義母に先立たれ、地方にある実家で仕事をしながら一人暮らしをしていたのですが、ある日夫が『親父が仕事を辞めたらしくて、東京で俺らと暮らしたいと言ってる。明日東京に来るみたいだけど、いいよね?』と言い出したんです。仕事を辞めたのは義父の自由だけど、まだ50代なのに私たちに頼られても困るし、勝手に同居まで決めるなんてあり得ない。それを私に相談もなしに受け入れようとした夫に殺意がわきました」(29歳/主婦)
ただでさえ揉めがちな義両親との同居問題ですが、「まだ50代の義父が突然退職」「明日から同居」のダブルパンチを決定事項として告げられたら確かに腹が立ちますね。ご主人は、本当に奥さんがすんなり受け入れてくれると思ったのでしょうか。
■妊娠中の浮気が発覚した時
「妊娠中、つわりがひどくて何もできず、毎日ベッドで横にならざるを得ない状態だった私を放置して、夫が元カノと何度もデートしていたことが発覚。『私がこんなにツライ思いをしてまで子供を産もうとしている時に、なぜそんなことができるのか。そんな奴は人間ではない、殺したほうがいいのでは?』と思い、殺人の方法をネットで調べました。子供がいたので思い止まりましたが、いまでも夫のことは信じていません」(25歳/主婦)
妻の妊娠中に浮気をする夫は多いと言われていますが、本当に許せない行為です。「里帰り出産中の浮気」もよく聞きますが、妻不在の里帰り出産期間を「独身時代のように遊べる期間」だと勘違いしているんでしょうか。
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