カルチャー

「女は子供を産みたいはず、でしょ?」女の性と生殖を考える。中村うさぎ×牧村朝子×柴田英里/messyプレゼンツ@新宿眼科画廊

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人間は社会の役に立たなきゃいけないのか

柴田「私、4歳ぐらいまで、自分のこと男だと思ってたんですよ。勝手に男の名前を自分につけて名乗ったりしていて。近所の人を騙してた。コウタくんです。柴田コウタですって。近所から勝手に複雑な家庭だと思われてた、女装させられて子供かわいそうねみたいな」

うさぎ「親がかわいそう(笑)」

牧村「本気で自分をコウタくんだと思ってた?」

柴田「ちんちんが生えるのが人より遅いんだろうと思ってて、あと2年ぐらいすれば生えてくるだろうと。でも4歳で保育園に入ることになって、母親から『あんたと一緒に入る子は他に2人だけしかいない。女の子のふりしないといじめられるよ』と言われた。私は病弱で友達がとにかく欲しかったので、ぶりっ子の女の子になって保育園生活を過ごした」

うさぎ「あきらめがついたのはいつ?」

柴田「あきらめがついたわけではないかもしれない。女装感覚なんですよ、今でも。完全にドラァグな気持ちで。単純に男の服よりも女の服のほうが楽しいし。だから男って意識はないんですけど、女の服とか女の子文化が好き」

うさぎ「私も次に産まれてくるなら絶対また女がいい。男の人の洋服つまんなくないですか?」

牧村「そうですかね?」

うさぎ「まあ男もひらひらした服を着たければ着てもいいですけど、まわりから変な目で見られるじゃないですか。デパートの洋服売り場も女の方が広いし商品が豊富だし」

牧村「服だけが理由なんですか?」

うさぎ「重要な要素のひとつなんですよ。着飾るのが好きなので。買い物とか。ほかには、女の人のほうが選択肢が多いかなと思うんですよ。たとえば専業主婦になってもいいわけじゃないですか。働くのがすっごいいやな人が、誰か男性に養ってほしいっていうとありだけど、男性がそれをいうと風当たりが強い。男の人だって家族を養うとか働くとかが苦手な人もいて、家でシチューとかつくりたい人だっているだろうと思うわけ。そう考えると、女性の方が今の時代は選択肢が多いかなと思うんですよ」

牧村「服と、選択肢の多さで、女に産まれたい?」

うさぎ「牧村さんは?」

牧村「私はどっちでもいいです。できれば解脱したい」

うさぎ「ああ私も生まれなくていいんなら人間になんかなりたくない。飼い猫がいいな」

牧村「働きたくないだけですよねさっきから(笑)」

うさぎ「笑。野良猫はやだ、厳しいから」

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