
『MEN’S CLUB 2014年 05月号』ハースト婦人画報社
歌舞伎俳優の市川海老蔵が、7月にテレビ東京で放送される時代劇『石川五右衛門』で、民放の連続ドラマ初主演を務める。
2009年に海老蔵が主演した新作歌舞伎『石川五右衛門』と、2015年に同舞台をスケールアップして再演された『初春花形歌舞伎』をドラマ化したもので、華麗な手口で盗みを働く石川五右衛門と、豊臣秀吉との対決を主軸に、秀吉の側室・茶々とのロマンスなどを描く。
「『市川海老蔵』襲名以降、連続ドラマに主演するのは初めて。しかも、それが他局よりもギャラが安いことで知られるテレビ東京での出演だったことに業界からは驚きの声が上がりました。もちろん、テレビ東京では宝くじが当たったかのような喜びようでした。海老蔵の長男も出演するという話もあり、注目を浴びるのは間違いありません」(テレビ誌記者)
ところが、撮影が進むうちに、宝くじどころか、とんだ“ババ”を引いてしまったことに番組スタッフは気づかされたという。
「海老蔵は今回、歌舞伎の振り付けにこだわり、共演者にも自分の演技方法をゴリ押し。美術や台本にもダメ出しが入り、撮影が一向に進まないため、4月の放送予定が7月にずれ込んでしまった。あげく、年末年始に 12時間ドラマ特番をやるように要求してくるので、制作サイドも頭を抱えていますよ」(テレビ東京関係者)
海老蔵にしてみれば“出てやっている”という感覚なのかもしれないが……。しかし役者からの「ダメ出し」がたっぷり入るような現場というのも考えものだ。制作サイドは頭を抱えている場合ではなく、よりクオリティの高い作品づくりをすべく、海老蔵と共闘していくべきなのではないだろうか。