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29歳、男、無職。婚活サイトに登録してみた

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小説は無視された

先週、渾身のコンビニ8000字小説を公開したところ、ほとんど黙殺されてしまった無職の奥山村人です、こんにちは!

……せめて、つまんないとかなんとか言ってもらえるかと思っていたんですが、なんだか、誰も読んでない気がします。わりとショックです。みんながコンビニで8000字書いてみろっていうから就職活動を休んでまでして書いたのに……。小説なんだから、コンビニに行くっていうのはメタファーなんですよ、とか言うのもなんか虚しいですね……。

さて、以前に「自分のことを話しすぎてしまったとき、恥を感じるのですが、どうやって立ち直ればいいですか?」という相談をしていました。

・恥ずかしい話をしゃべりすぎたり余計なことまで言ってしまったりして、あとで「うわぁぁぁっっ!」って後悔することはしょっちゅうあります。そうなったときは漫画読んで脳みそをリセットします。
・すごいわかります。酔っぱらって話しすぎたりするとすごい後悔します。そうしたらまた死にたいとか言って誤魔化すしかないです。
・お酒を飲むとつい話しすぎますが、みんな酔っ払ってるから次の日には忘れてると思います。

やっぱり皆さんも、似たような経験をされているようです。みんな酔っ払っていて次の日には忘れていたとしても、こっちが覚えてるから問題なんですよ! ということでコメント欄のアドバイスに沿って、漫画版の『三国志』(横山光輝全60巻)を全巻読み返して現実逃避することにしました。……劉備は偉いなぁ、曹操は強いなぁ、などと阿呆みたいな感想を漏らしながら日々を生活するうちに、気がつけば三日が過ぎていました。さすが三国志です。大長編漫画を読めば恥ずかしいことも苦しいことも忘れられる、ということがわかりました。さて、次はジョジョにしようか、それともこち亀全巻買ってこようか……と考えているうちに、ふと本棚の隅に置いていた三国志のゲーム(Koei)が目にとまりました。気付けばインストールも完了、僕は早速、中国統一に乗り出しました。一週間が過ぎました。僕は英雄として何度も中国を統一しました。そしてふと、我に返りました。

こんなことしてる場合か!

現実逃避というのは諸刃の剣で、たしかに精神は安定するのですが、その分現実は放置されて、いよいよにっちもさっちもいかない状況に落ち込んでいくわけです。ゲームの中で幾ら偉人になっても、それで給料が貰えるわけじゃない。わかりきっていたことでした。

愚痴ノート

他にも色んなコメントやメールを頂きました。

・僕もよく、混沌とした、わけのわからないもやもやした悪い感情に飲まれ、気力がなくなってしまう事があります。そんなときに僕が行っているのは、レコーディングです。つまり、自分の中にいる、むかつく自分や、理想の自分、畜生、くやしい、なんでこんなことができないんだ、こんな自分が嫌いだ、あの人は、あんなにできるのに、本当は、こうなりたいのにと、自分の中にいる、嫌な自分、むかつく、不満な自分をノートにぶつけます。きれいごとを書く必要はなく、ありのままの悪いと思う自分をノートにかきつらねるのです。誰にも見せることのない、自分だけの為の愚痴ノートですね。

そこで僕も愚痴ノートを書いてみることにしました。ところが、これがまぁ、酷い。一部を抜粋すると、以下のような感じです。「僕は才能があるのに」「なんで認められない」「認めない世間がおかしい」「僕の小説の方が一万倍面白いのに」「みんなつまんない小説書きやがって」「全部燃やしてやる」「この世から本なんか消えてなくなればいいんだ」「世界中の人間が嫌いだ」「殺してやる」「コメント欄め!」「コメント欄め!!」「コメント欄ムカつくぜ!」……ぜーぜー…………はぁ……はぁ。自分の中の醜い感情を直視するというのは、これはこれで中々エネルギーのいる行為でもあります。

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奥山村人

1987年生まれ。京都在住。口癖は「死にたい」で、よく人から言われる言葉は「いつ死ぬの?」。

@dame_murahito

http://d.hatena.ne.jp/murahito/