
左:矢沢心オフィシャルブログより/右木下優樹菜Instagramより
矢沢心と木下優樹菜が、4月からリニューアルする朝の情報番組『PON!』(日本テレビ系)に出演することがわかった。両者の共通点は2人の子どもを持つ“ママタレ”である。だが、多くのママタレが乱立する中で、なぜ彼女たちがキャスティングされたのだろうか。
「2人の共通項はママタレであるとともにヤンキー層との親和性の高さがあげられます。元格闘家の魔娑斗を夫に持つ矢沢は夫婦揃ってその層から支持が厚く、木下優樹菜の元ヤンぶりも言わずもがなです。芸能人らしさを強調したセレブキャラでもなく、素朴な姉御ふうの印象もある。実際には年に数千万の所得があるとしても、良い意味で庶民派として受け入れられているんです」(放送作家)
現在、平日午前の情報番組の視聴率は『ノンストップ!』(フジテレビ系)が首位を独走している。低視聴率にあえぐフジテレビの中では、ほぼ唯一といえる好調な時間帯だ。これまで『PON!』は、『ノンストップ!』同様に生活情報を中心に取り上げていたが、今後はエンタメ情報に特化した内容にリニューアルされる。
「エンタメ情報というと聞こえはいいですが、要はタイアップを強化して低予算で番組を作ろうとする苦肉の策といえます。こういう番組を作る場合、最終的には視聴者に商品を買う、どこかへ出かけるといった“消費”をしてもらわなければいけないので、マイルドヤンキー層に期待をかけているのかもしれません」(前出・同)
特定のテレビ局や番組に関係なく、いまやテレビ自体が視聴者から見放されつつあるメディアといえる。その中でも、かろうじてマイルドヤンキー層がテレビを視聴し続けてくれると読んでいるのだろうか。
(文=平田宏利)