インタビュー

「誰にも会わずに働ける」チャットレディというお仕事

【この記事のキーワード】
lc01_DSC3925

チャットレディのアヤノさん(仮名)

 インターネット回線を通じて、人とメッセージのやり取りをするお仕事「チャットレディ」。なんとなく知ってはいるけど、その実態がイマイチわからない……って人も多いのでは?

 「チャットレディ=文字のみでHな会話をする」なんて、そんなイメージはもう古いらしい。今は「ライブチャット」と呼ばれるサイトを利用して、女の子の姿をライブカメラで中継したり、マイクを利用して音声でお話ししたりと、IT技術の発展とともに楽しみ方も進化しているようなんです。

 そして下世話な話ですが……チャットレディとして働くと、けっこう稼げるらしい。

 世の中なんだかんだでお金が最強の武器だと思っているアナタ、俄然興味が出てきたんじゃないでしょうか? 私もです。ということで、某大手ライブチャットサイトに多数売れっ子チャットレディを輩出している、ライブチャットコンサルティングのディストノアさんにご協力いただき、現役チャットレディのアヤノさん(仮名)にお話を聞かせていただきました!

 小鹿のようなつぶらな瞳が可愛らしいアヤノさん。小柄で華奢な体型で優しい雰囲気の親しみやすい女性です。そんな彼女がチャットレディとして働く理由やこの仕事の魅力とは?

会わない、触られない、ストーカーの心配も一切なし!

――まず、チャットレディのお仕事内容について教えてください。

アヤノ(以下、ア):詳細は会社によって異なると思うんですが、ディストノアの場合でお話しますね。
簡単に説明すると、インターネットを通じて男性とお話するお仕事です。ライブカメラで私の映像が配信されて、選んでくれた男性とお話します。私はマイクを利用して音声でお話するのですが、男性側は基本的に文字をのみのチャット形式です。ただし2ショットっていう特別な切り替えをすると男性も音声と映像を配信もできるようになります。
お話した分数によって料金が発生していくというシステムですね。

――カメラがあるってことは、やっぱりエッチなことを求められるんですか?

:うーん、求められることもありますが仕事的に絶対やらなきゃダメ! ってわけじゃないんです。一切お断りしてもいいし、自分が可能な範囲まででOKだから、私も特にすごいことはしてません(笑)。通常は友達みたいにお話して、たまにエッチな会話をしたり少し身体を見せたりするぐらいです。

――私みたいな貧相な身体だと見せてもガッカリされそうで……自信が……。

:大丈夫ですよ(笑)。そもそもサイトには「アダルト」と「ノンアダルト」の二種類が用意されてるので、絶対エッチなことはNGって人は「ノンアダルト」のサイトに入れば平気ですよ。

――ノンアダルトから徐々に慣れていくっていう方法もいいかもしれませんね。ところでアヤノさんは最初からチャットレディのお仕事をご存知でしたか?

:いえ、面接に来るまでは「チャットレディってなんだろう?」ぐらい知識がなかったんです。ネットの求人広告で見つけたのがきっかけだったんですが、ひとりで考えてもわからないですし、とりあえず応募してみました。話しを詳しく聞いてみて自分に合わなそうなら辞めようというぐらいの気軽な気持ちです。

――実際に始めてみていかがでしたか?

:自分にとても合ってましたね。会話するだけでよくて触られないし、会う必要がないところが魅力的だなって。実は以前キャバクラで働いていたことがあるんですが、その時にはお店の前で待機されたり自宅を特定されそうになったりと怖い目に遭って。

――チャットだけならその心配もないですもんね。

:そうなんです。私は通勤で働いているんですが、事務所に出勤すると4~6畳ぐらいの広い個室を貸してくれるんです。そこのパソコンからライブチャットを行っているので男の人に自宅を特定される不安がないんです。他にもいろんなバリエーションのお洋服を貸してもらうこともできるから私服がバレることもありません。

lc03_DSC3917

くつろげそうな個室ですね

――ストーカー対策もばっちりなんですね。ところで、私はアヤノさんみたいにキャバクラ経験とかまったくないし会話も下手なんですけど……そんな私でもできます?

:私も本当は口下手なんです。男性と話すのが苦手で、内向的だし人前で表現するのも得意じゃなくて、仕事でも本当はあまり話したくなかったぐらい。

――えっ! すごく意外です。なぜあえて男性とお話するお仕事を?

:克服したかったっていうのが理由のひとつです。対面だと緊張しちゃうんですが、チャットレディなら相手には私の姿は見えていても、私からは基本的には見えないから。そうしているうちにだんだん慣れてきておしゃべりすることにも自信がついてきたのかな。

――確かに、コミュニケーション力がアップしそうですよね。

:そうなんです。それから自分本位の考え方を改めることもできました。前は彼氏にも「好きだから会いたい」って押しつけるばかりだったんですが、それはよくないなって。相手の気持ちをちゃんと考えてこそコミュニケーションが成り立つんだって気付けたんです。

1 2