とはいえ、ひとりの女性がシリーズ全部をそろえるのは、かなり特殊な状況です。そのシリーズをコンプリートをする人はめったにいないでしょう。それゆえ、「1本のバイブにつき1本の充電ケーブルを必ずつける」のは定例となっています。ドイツブランド「ファンファクトリー」は一時期、充電ケーブルを別売りしていましたが、いまはそれを辞めています。あまり需要がなかったようですね。
「ファンファクトリー」といえば、近年、電池式のバイブも発売しています。海外製でこれはとてもめずらしいですが、電池式のバイブは比較的、安価です。以前、広報の方から、「すべての人にラブグッズを使ってもらいたい。値段が高いとか、大きすぎるとか、そういった理由でバイブを買うのをあきらめる人がいないようにしたい」とうかがったことがあります。電池式で、そのぶん安価なバイブの発売もこうしたモットーが背景にあるのでしょう。
それぞれのメリット・デメリット
そして、電池式は使い方がシンプルです。「死ぬまでセックス」ではありませんが、いまはいくつになっても性を愉しみたいと思う人が増えている時代です。男性にかぎった話ではありません。「婦人◯論」などシニア女性をメイン層とする雑誌でラブグッズを紹介すると驚くほどの反響があるのです。けれど、その層になると「USB接続で充電」といっても「?」となる人が多いのです。電池式だとひと目でセットの仕方がわかりやすく、混乱がありません。
こうして見ると電池式、充電式どちらにもメリット、デメリットがあることがわかります。それぞれ下記にまとめました。
◯乾電池式のメリット
・買ってすぐに使える
・操作方法がシンプルでわかりやすい
・安価である
◯乾電池式のデメリット
・電池の廃棄、買い替えが面倒
・特殊な電池の場合は、買い替えに困る
・壊れやすい
◯充電式のメリット
・電池を買い足すなどの手間が不要で、ランニングコストがかからない
・ハイデザインのものが多い
・洗浄しやすいなど、使い勝手に優れる
・比較的、振動音が静かなものが多い
◯充電式のデメリット
・充電していないと使えない
・バイブ自体が高額になりがち
・バイブ自体を廃棄しにくい
・充電の仕方がわからない人も……
バイブ購入の際は、1にサイズ、2にデザイン、3に素材が決め手となることが多いと思いますが、使い勝手も気にしていただきたいところです。勝ったはいいけど「あ~、めんどくさ」と思ってしまうものだと、そのうちタンスの肥やしとなるだけなのは目に見えています。ご参考までに!
(桃子)
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