驚いたのは、息子は幼稚園年中(4~5歳)になるまで愛之助と親子三人でごく普通の家族として暮らしており、「子供が自分を父親だということを知っているかどうかもわからない」はずがない、ということだ。愛之助が出て行った当時、息子は「パパ、どこ行ったん?」と言ったそうだ。現在、息子は高校二年生だが、中学生の頃までは、自室に愛之助の写真を飾り、「お父さんに会いたい」「歌舞伎を観たい」と話していたという。また、美絵さんは愛之助と交際中に彼の両親の最期を看取っている。愛之助は実質、妻子を自分勝手に捨てて成り上がった男だということだ。
さて、この「文春」報道を受けて、現在四国にて「こんぴら歌舞伎大芝居」公演中の愛之助は釈明ブログを更新。<今の時期に突然のことで、しかも事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身 大変驚いております。この件に関しましては、弁護士を立て以前より話をさせて頂いております>とある。
事実とかけ離れた内容……DNA鑑定については以前から弁護士間でやりとりしていたはずだ、ということだろうか。それとも、愛之助からはDNA鑑定の要請はおこなっていない? もし記事に誤解があるのなら、訂正の必要があるだろう。このままでは、認知もせず息子への全責任を放棄して逃げ切ろうとする卑怯な男だと周知されるだけだ。愛之助が新たな人生の伴侶を得て生きていくのは良いが、同時に過去に対しての責任はしっかりと負うべきではないだろうか。
さて、そんな愛之助の新妻となった紀香は、2012年に出版し、ヒップ丸出しのセミヌードが大きな話題となったフォトブック『N.Perfectbody』(講談社)収録エッセイで、出産願望について「心から尊敬してやまない、愛する人の子供を産みたいと思う。そして、そんな愛が子供を産ませてくれる気がする」と語る。ちなみに彼女が30歳だった2001年リリースのエッセイ集『藤原主義』(幻冬舎)では、30代のうちに「きっと結婚も出産も経験し、自分の家庭を持つことになると思う」と綴っており、産みたい気持ちは常にあったようだ。だが、かつて共に暮らした息子に対し、父親の責任を一切果たそうとしない愛之助を、紀香は「心から尊敬してやまない」存在として愛していられるものだろうか。