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峰不二子になりたくば「肌を出せ」! 浮気な女はホルモンが作る

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 Photo by Anthony Easton from Flickr

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 わたくしごとで恐縮ですが、男性に「すげーモテるけど、浮気しない女になれ」と言われたことがあります。え、それって現状モテてないから、もっと色っぽくなれってこと? 尻軽だから浮気すんなってこと? あるいは、その両方ってこと? ていうか、綾野剛あたりがそういうこと言うなら、しっくりこないこともないけれど……と脳がグルグルしちゃいましたが、揉めごとが苦手なわたしは「うん……が、がんばる」としか言えなかったのでした。しょっぱい思い出です。

 それはそうとして、モテるといえば「女性ホルモン」です。

 モテる女性の特徴として挙げられそうな「髪がツヤツヤ」「肌がスベスベ」「柔らかそう」「巨乳」あたりから、「優しい」「明るい」「従順」なんて気質的なことまで、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用によるものだと言われています。エストロゲンとはすなわち、「女らしさ」をつくるホルモン。分泌が多ければ多いほど、男性を魅きつける力が強くなるわけですね。

 ところで、エストロゲンの一種である「エストラジオール」が多く分泌されている女性は、実際に他の女性より美しいだけでなく、自分のことを「私ってイケてる」と感じたり、そうした自信に基づいて次々と男を乗り換えるものだということがわかりました。

 アメリカ、テキサス大学オースチン校のクリスティーナ・ドゥランテ博士が率いるチームが、17~30歳のピルを摂取していない女子大生52人を対象に調査を行ったところ、エストラジオールが高い水準にある女性は、パートナー以外の男性を誘惑したり、キスをしたり、さらに親密な行動をとったりしがちだったのです。

 エストラジオールは女性の生殖能力と関連するホルモン。妊娠したがりなこのホルモンは、女性により挑発的な服装をさせ、スリルを求めるような振る舞いをさせます。エストラジオールが脳に「今よりもっといい相手がいるはずだから、セクシーな格好で男を誘惑しろ!」とメッセージを送っているらしいんですね。つまり、このホルモンは「女らしさ強調ホルモン」であり、かつ「よりよい男に乗り換えたがりホルモン」だったわけです。   というわけで、ホルモン的に見ると「モテる女はみなビッチ」であり、「すげーモテるけど、浮気しない女」なんてのは夢のまた夢なのでした。モテる女はすべからく峰不二子であり、そんな女性とつきあいたいなら「裏切りは女のアクセサリーのようなものさ」とさらりと言えるルパン三世のような男じゃなきゃダメなんでした。

 ちなみに、エストラジオール不足を感じる女性は、肌を多めに露出して異性の熱い注目を浴びたり、「かわいいね!」と褒められたりすると、ドパッと分泌されるらしいです。どっちも女としての素材が良くなきゃムリ……とも思える、ハードな感じのハードルですが、思い切って飛び越えてみれば、新たなモテの世界が見えるかもしれません。
(文=きづき桃)