とってつけたように「私はたまたま母乳育児ができて本当にラッキー」「出ない人にとっては必要だけど」とことわりを入れつつも、今のこの時代に、粉ミルクの古臭いネガティブな情報をまき散らす必要も意義も、まったく意味不明。自然こそが正義! な環境活動家は、自然な営みから外れたものは、サクッと排除するのでしょうか。こわー。私はエコ自体は嫌いではないけれど、それを広める人たちが嫌いなのは、こういった現実を無視した理想論をふりまくからだということを、改めて実感できました。
浮世離れした「理想の育児」
オザケン家の育児風景は、産後のお母さんは赤ちゃんのペースでお乳をあげるのが仕事(でもマイペースに自宅でできる仕事はする)、赤ちゃんは好きなときに好きなだけ飲むのが仕事、お父さんは家事が仕事というチームで一致団結。そして清潔な土にふれあい、放射能汚染のない食品を選び、オトナの習慣を押し付けず子どものリズムにあわせた暮らしをするのだとか。
そりゃ、自由業かつ過去の印税(家族ぐるみでディスる、消費社会の恩恵!)で潤っている夫がいてこそ実現できる、ていねいな育児だよな~。今の日本の普通の勤め人では、なかなかハードルの高い育児モデルでございますことよ。それで世の中のあり方に、疑問を持たれても、こまっちゃう~。
今年1月に行われた渋谷クアトロのゲリラライブはファンの扱いのひどさが話題になり、魔法が溶けたという人も少なくなかった模様ですが、5月のツアーでは少しは商業を意識した俗世へ戻っていらっしゃるのでしょうか。消費文化のど真ん中で成功を手にしたかつてのプリンスは、家族ぐるみですっかり浮世離れしたグルとなっているようですが、新たにどんな姿を見せてくれるのか、ライブのチケットの入手した方はぜひともタレコミをお願いいたします。
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)