また蒼井といえばそのファッションも、かき氷同様、肉食系モテ女としては意外な系統のようだ。愛用するブランドはコム・デ・ギャルソン、スズキタカユキ、ミナ・ペルホネンなどで、モテとは対極のオシャレブランドだ。筆者が先日、表参道のギャルソンを冷やかしに行ったら、化粧っ気のない年齢不詳の女性が丸襟半袖シャツに、素材不詳の膝下スカートに靴下……というチャレンジングな着こなしで出迎えてくれたが、こんなの普通の人間が着たらモテるわけがない。合コンでこんな格好してたら空気みたいな扱いをされる。いや、むしろギャルソン好きは合コンなんかバカにしている感じ? もしかして蒼井も合コンをバカにしているのだろうか……?
ミナ・ペルホネンもギャルソン同様やたら高くて他のブランドの服と合わせづらく、ひとつアイテムをいれるだけでそのテイストが強く出てしまう、なかなか難易度の高い服だし、そのうえ、着れば完全にサブカルゆるふわ系になってしまうシロモノだ。
これらブランドに共通して言えるのは、強い個性があって、どう着こなしても一般男性からはモテにくいということ。かき氷マニア女性も言っていたように、モテという戦いの前線から外れて、変化球な生き方をしている人たちが集う世界に、モテ女が分け入って来ると時空が歪む。ただ逆に考えれば、ギャルソンを着ていても、毎日欠かさずかき氷を食べる風変わりな生活をしていても、さらにベリーショートかつ個性的な顔立ちで喫煙者でも、モテるときはモテる、とも言える。しかも今回の熱愛報道を見るに、蒼井の場合、「ほっといてもモテちゃう〜」というわけではなく、押しの強さが勝因なのかもしれない。となると、「私、個性的なファッションが好きだからモテないの。男ウケを狙ってオシャレするなんて、信念が許さなくて(笑)」なんて非モテの言い訳は通用しない。自分の好きなものを纏い、食べて、押し倒す蒼井はあっぱれなものである。
■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。